子育て中の看護師さんも、職場において人間関係の悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
2023年の「病院看護実態調査」によれば、看護師の27.6%が職場の人間関係に悩んで退職をしています。
さらに、「健康上の理由(精神的疾患)」で49.4%の看護師が退職している現状です。
この数値を見るかぎり、看護師の職場における人間関係への対処は、非常に重要な課題といっていいでしょう。
そこで本記事では、子育て中の看護師に起こった職場でのリアルな人間関係の悩み体験談と、その当時にとった皆さんの対処方法を紹介します。
本記事を読めば、職場において、子育て中の看護師に起こりやすい人間関係の悩みがわかり、悩みに合わせた対処方法を学ぶことができます。
10名の子育て中の看護師※に起こったドロドロな人間関係の悩みは、どこの職場でも起こりうるできごとです。ぜひよく読んで皆さんの対処方法として参考にしてくださいね。
※当サイト独自調査:子育て中の看護師ママ10名(クラウドワークス)
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【体験談】看護師の人間関係はめんどくさい!子育て中の看護師ママの職場での悩み
どんな仕事でも人間関係の悩みはつきものです。
オーストリアの心理学者アルフレッド・アドラーによるアドラー心理学では、「悩みのすべては人間関係の悩みである」と断言しているほどです。
看護師にも、きつい人間関係や、いじめのような人間関係が実際にあります。
いったい、どのような人間関係の悩みが渦巻いているのか?さっそく見ていきましょう。
【体験談】子育て中の看護師のリアルな「めんどくさい人間関係」の悩み
【体験談】病院でのリアルな人間関係の悩み
30代看護師Aさんの話
当時、私は妊娠中で病棟勤務をしていました。
ある日、朝早めに出勤し、情報収集をしていたときです。
隣の電子カルテに、先輩ナースIさんが来て挨拶をしました。
そのすぐ後に、私のプリセプターだった先輩ナースNさんが来ました。
Nさんは、私の隣の電子カルテに来たんです。
席の並びが、「Iさんー私ーNさん」の並びになりました。
すると、プリセプターのNさんは、私を挟んでわざわざ「Iさんおはよー。私生理来ちゃった、、、」と話をし始める。
Nさんは妊活中。
当時妊娠中の私を挟んで、Nさんは私を無視して妊活の話をよくされていました。
Aさんの対処方法
妊娠中は、妊活中だった先輩ナースのそばには、あまり寄らないようにしていました。
妊娠中なので、他のナースとは「赤ちゃん楽しみだね」というような話をよくしていました。
しかし、Nさんがいるときだけは、そのような話をできるだけしないようにしていましたね。
40代看護師Bさんの話
40代看護師で、10年程前の事です。
当時の看護師長は、既婚者ですが子供がおらず「冠婚葬祭以外に休んだ事がない」ということが自慢の人でした。
有給の希望は、師長に提出し許可をもらうことになっていました。
しかし、冠婚葬祭や産休はともかく、子どもの学校行事など、子どもに関わることで有給希望を提出した際は、ほとんど断られることがオチでした。
師長と付き合いの長いスタッフや、機嫌が良い時は有給希望をすんなりと受け取ってもらえます。
なので、他のスタッフも機嫌の良い時に提出したり、嘘の理由を記入したりして、提出せざるをえません。
スタッフの子どもがケガをしたと連絡が入った時でさえ、忙しい日で早退の許可をもらえませんでした。
子どもの小学校最後の運動会に参加したくて有給希望を提出した際も、「検査予約がフルで入っているからダメです。」と受け取ってもらえず、何の為の有給だと悲しくなりました。
対処方法
師長から有給希望を受け取ってもらえなかったのは私だけでありませんでした。
その為、スタッフ数人と院長の元へ行き「有給が取得できないなら、欠勤扱いにしてください。」とお願いをして有給を取得しました。
有給が何の為にあるか、有給を許可しない権利が師長にはないことを、院長から師長へ直接話をしてもらってからは有給を取得しやすくなりました。
40代看護師Cさんの話
若いころ、病院勤務をしていたときの話です。
子どもが1歳ごろから働きだしたのですが、病気をもらいやすく、すぐに熱を出していました。
そのため、保育園から(病院へ)電話がかかってくることがよくありました。
ある日、子どもの保育園から電話がかかってきた時、先輩看護師から「また?」と言われたんです。
当時の私は、ひたすら平謝りしかできませんでした。
対処方法
「また?」と嫌味を言う先輩もいたけれど、子育て中で理解のある先輩が1人いたので、その先輩に相談をしていました。
そうすることで、悩みを聞いてもらい、どのように対処すれば良いかを教えてもらっていました。
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【体験談】クリニックでのリアルな人間関係の悩み
30代看護師Gさんの話
以前クリニックに勤めていたときの話です。
パートで勤務し始めたとき、私よりも2ヶ月前に入職した先輩看護師さんが指導にあたってくれました。
しかし、早く仕事を覚えたくて色々聞いたとしても「今教えても(あなたには)わからないと思うから」と全く仕事を教えてくれません。
しかも、あいさつをしても返事が返ってこず、本当に会話もろくにできませんでした。
何も教えてくれないので、「どうやるか分からないんですけど」と言ってやり方を聞くと「なんで分からないの?」とひどく怒られ、理不尽すぎて辛かったです。
本当に辛くて食事も喉を通らず、勤めたばかりでしたが、すでに辞めることばかり考えて、ずっと求人サイトを見ていました。
対処方法
2週間ほど悩みましたが、クリニックは狭い世界で、この人とずっと一緒にやっていくことはできないと考え、医師に相談して辞めたい旨を伝えました。
すると、医師はその意地悪な先輩看護師を解雇し、私にはずっと勤めてほしいと言ってくれました。
もともと、その意地悪な看護師さんは職場を淡々としており、色々なところでトラブルを起こしていた方だったので、医師も解雇しようか悩んでいたみたいです。
40代看護師Hさんの話
年上の後輩看護師に悩んだことがあります。
22歳の頃から眼科クリニックに勤めています。
私が就職した1年後くらいに年配の看護師さんが就職してきました。
歳は20歳以上離れているので親子ほどの年の差です。
その方は、最初の頃には一生懸命働いていましたが、慣れてくると全然働かなくなり、サボってばかりになりました。
毎日「本当に辞めたらいいのに。」と思っていました。
対処方法
あいかわらず、年配の看護師さんはサボってばかりで全然働いていませんでした。
夫にその事を相談したところ、
「10人のスタッフがいたら、4人は普通に働いて、2人はすっごく働いて、残りの2人は全然働かないだよ。それが2:2:6の法則だよ。」
と聞いて、「あっなるほど」と合点がいきました。
それからは全てを納得して働きました。
【体験談】訪問看護でのリアルな人間関係の悩み
40代看護師Iさんの話
「子どものことで融通が聞きやすいから」と、デイサービスから、訪問看護に転職したときの話です。
同僚から、報連相の言葉かけを否定されて、「こんな発言信じられない」とか、「何言い出すかわからない」と言われました。
私は(同僚に)声をかけるのすら怖くなり、人とかかわるのもこわくなりました。
会社のLINEワークスの通知の音にも怯えて、食事も取れない状態で、過呼吸起こしました。
体も限界で、それを報告したら、上司が、
「そうなる前になぜ言わなかったのか?あなたは前の方(デイサービス)が向いてるのでは?」
と言われました。
訪問看護は2ヶ月で辞めて、現在は前に働いたデイサービスの分野で働いてます。
対処方法
ただひたすら自分の中で消化しようとしました。
しかし、それも限界で、人とかかわるのが怖いとか、月曜日を迎えるのが怖い、LINEの通知音に怯えてる。
「辛いからもうやめようと思う。」と家族に打ち明けました。
家族は「まだ頑張れるんじゃないか?」と最初は言っていましたが、私の様子を見かねて受け入れてくれました。
そして退職しました。
【体験談】デイサービスでのリアルな人間関係の悩み
40代看護師Jさんの話
介護職の人との関わりで嫌な思いをしました。
気分屋で、その人の機嫌で1日の雰囲気が決まるような、管理職の方でした。
利用者さんの健康状態や異常を報告しなければならなかったのですが、機嫌や気分によって報告を聞いてもらえないこともありました。
ある日、話すタイミングを逃したので、先に他の人に報告をしてしまったら、ものすごい勢いで怒られたんです。
とにかく関わりたくなくて、「休んで欲しい、退職して欲しい」と願っていました。
対処方法
看護師の同僚は、嫌なことや辛いことがあった時に、みんな話を聞いてくれたり、理解をし合えたりする人ばかりだったので、嫌なことがあっても励まし合えました。
今から1年前、(介護職の管理職は)独立をすると言って退職したので、自然と解決しました。
体験談から見えた看護師の職場に多い人間関係を悪くする3つの原因
人間関係を悪くする3つの原因
先輩看護師による無視や威圧的な態度
たとえば、人事異動がなく、5年以上同じ職場にいると特定の看護師が強い権力をもつようになります。
役職のつかない一般ナースは同じポジションなのですが、派閥や上下関係がなぜかでき、お局的な立ち位置の看護師ができあがっています。
その人には誰も逆らえないという雰囲気があると、職場全体の雰囲気が悪くなるでしょう。
上司による理不尽なパワハラ
上司の考え方がアップデートされず、古いままの考えを正義と考えている上司もいます。
たとえば、上司が良いと思っている「昔からの生活スタイルの考えが変わらないこと」は本当に悲劇です。
- 両親に預けて仕事にくれば良い
- 子どもが熱を出しても、だまって保育園に預ければいい(私はそうしてた)
- 親がいなくても子どもは勝手に育つ
など。
上司としての自分の優位性を保って、上から目線でものを言ってきますのでタチが悪い。
しかも、棘のある言い方で、相手を言い負かす、言い込めてしまう人がいれば、良好な関係が築けるはずもありません。
機嫌や気分で態度を変えたり、話を聞かない人がいると、人間関係が悪くなるでしょう。
こんな人たちからは離れる、関わらないのが大切です。
トラブルメーカーになる人との関わり
肌感覚でいうと、50人にひとりくらいの割合で、どの職場に行っても看護師の人間関係をぐちゃぐちゃにする人がいます。
そんなトラブルメーカーと偶然にめぐり合ってしまったときに、
「意見を完全否定される、できない人への悪口を聞かされる、無視をされる、マウントをとられる」
といった他者への攻撃を目の当たりにする、被弾することがあって、悩みの渦に巻き込まれることがあります。
「全く仕事をしない」そんなトラブルメーカーもいて、いち看護師ではどうにもならないことは、組織で対応する、割り切って働く、といった対応が必要です。
看護師にとって人間関係がなぜ重要なのか?
そもそも人間関係が良くないと、仕事に行きたくなくなりますよね。
人間関係に悩み、看護師自身の元気がないと、患者さんに元気を与えることなどできません。
その点1つを捉えても、看護師にとって人間関係がとても重要だとわかります。
また人間関係によって悩みが増えれば、
- 心が晴れない
- 眠れない
- 体の疲れがとれない
となって、ついには心身を壊すという悪循環に陥ることも考えられます。
普段なら何でもないケアも、看護師が心身に異常をきたし、どこか上の空であれば、患者さんのトラブルにつながることも。
さらに、チームワークが大切な看護師の報連相がおざなりになって、医療ミスや事故につながる可能性だってあるのです。
まとめ:【体験談が満載】ドラマもびっくり!看護師の人間関係のドロドロ劇場から学ぶ対処方法
人間関係が悪い職場で働くメリットは全くありません。
もし今の職場で人間関係が悪い状態がつづいていて、行動を起こしたけど改善の兆候がまったく見られない場合は、速やかに退職・転職を考えることが最善です。
特定の看護師が幅を利かせていたり、マウントをとってくる上司がいたり、看護師を孤立させ、いじめるように陰口が横行している職場は、自分を毎日負のオーラで包んでいるようなもの。
そんな人間関係の悪い職場で働き続けると、ネガティブな雰囲気は自分を取り巻きつづけ、やがて自分のポジティブなやる気も削いでしまいます。
結果、
- 仕事も面白くないためパフォーマンスが上がらない
- 人間関係で職場に行くのすら嫌になる
- 最終的に「抑うつやうつ」といったような精神的な病になってしまう
ということになります。
自分の1回キリの人生を、他人の土俵に上がってイヤな思いをしてまで生きている時間がもったいないです。
退職ができない方は退職代行を利用すれば良い
マウントをとってくるイヤな上司に退職が言い出せない、あるいは退職させてもらえないのであれば、退職代行を使えばOKです。
今やニュースでも頻繁に取り上げられ、退職をするのに代行を利用するのは、もはや一般的になりつつあります。
「看護師さんの利用も多くなっている」と、退職代行さまから聞きました。
人間関係がひどすぎて、職場に行けないという方は、ぜひ自分を守るために利用してくださいね。
退職は相手と面と向かって言わなければならない、といった固定観念を捨てましょう。
退職代行に迷ったなら「退職代行ガーディアン」
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人間関係が良好な職場は必ずある!
幸い看護師は資格を持っていれば、日本全国どこへ行っても就職でき、ある一定の水準の高い給料をもらうことができます。
しかも現在はどこの職場もマンパワー不足なので、看護師は引き手数多です。
自分の心身が健康でないと患者さんを元気にするなんてできません。
現在の職場で人間関係が悪く、改善へ向けて行動したにもかかわらず改善が見られない場合は、見切りをつけて、できる限り早く転職に向けて準備をしましょう。
人間関係が良好な職場は必ずあります!
まずは看護師転職サイトに登録して、職場の人間関係の悩みを相談してみてください。
きっと親身にじっくりと話を聞いてくれます。
私も転職サイトに登録した際に、まずはじめに職場の悩みをワーッと聞いてもらいました(笑)
そのあとで、自分にあった人間関係の良い病院や施設の情報をしっかりと集めていきましょう。
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