

2人目を考えたときに続けていくのは辛いかも。
だからと言って旦那の収入だけだと、正直キツいのよね。
人間関係の悩みも多く、残業ありきの職場で「看護師の給料が割に合わない」と思いながら働いている看護師ママさんも多いです。
しっかり稼ぎながら、子育てしやすい環境で看護師として働いて、家事・育児も両立したいですよね。

精神科・看護師主任10年目で、ファイナンシャルプランナー(以下:FP)の「じゃっきー」です。

今回は、私といちごさんの2人で、2023年の看護師の給料事情や税金のお話、ママナースの給料アップ方法について紹介します。
「割に合うような給料アップを実現させたい!」と心から願っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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看護師の給料が割に合わないと思う理由は?


と私たち看護師は思っていますよね。

私も看護師をしながら、「割に合わないな〜。」と思うこともしばしばです。
そこで、どういったところにみんなが割に合わないと感じているのかを、ママナース10人を対象にアンケートをしてきました。
「看護師の給料が割に合わないと思う理由」ベスト5
「看護師の給料が割に合わない」とママナースさんたちが思っている理由は下記のとおりです。
<看護師の給料が割に合わないと思う理由>ベスト5
※当サイト独自調査(クラウドワークス)、対象:ママナース10名
人間関係
人間関係と言っても看護師は主に、医師、患者、同業者(上司・先輩・同僚)と3方向に悩みを持っています。
当サイトの調査では、ママナースが「給料の割に合わない理由」として1番多く挙げていました。

めちゃくちゃ気をつかって、「給料はたったコレだけ?」と、モヤモヤが晴れないのは私だけではないはずです。
責任が重い
看護師という職業は、人間関係や業務の多忙に悩まされながら、患者の命を守るという何よりも重い責任をになっています。
この重責は、看護師をやった者にしかわかりません。

あのヒヤリハットしたときの、冷や汗ときたら尋常ではありませんよね。
患者に直接かかわって、日常的に医療処置をしたり、内服管理をしたり、ADLの支援をしたり、責任を負うことが圧倒的に多いのは看護師。
にもかかわらず、「責任が給料に反映されていないのでは?」と嘆く看護師は絶対多いです。
基本給が低い
「看護師は給料が良い」と言われる所以は、夜勤をガッツリやって稼いでいるからと言っても過言ではありません。
夜勤手当や資格手当などがなければ、

何この基本給?初任給やん。
と肩をガックリと落としてしまいます。
基本給が低いので、ボーナスより普段の給料の方が高いといった珍現象も起こります。
常に夜勤手当に目をやって、自分は他の職業より稼いでいると言い聞かせ、不満をなんとか逸らしているのです。
「不規則勤務・休憩が取れない」による体の酷使
看護師だけに限りませんが、夜勤をすると体へのリスクは避けて通れません。
- 睡眠障害
- 肥満・糖尿病・高血圧といった生活習慣病
- がん、心疾患、うつ、不妊など※
など、私も毎度、「心身ともにリスクが高いな〜。」と思いながら夜勤に励んでいます。
また、

という方もいるでしょう。

私も定時で帰るために、お昼ご飯を流し込んで病棟へ戻る日々です。
私たち看護師は、「自分の命を削って働いているのだから、いろんな手当がもっとあれば良いのに」といつも心に秘めています。
せめて休憩時間が取れなかった分を、給料に反映させてくれ〜!
※参考資料:夜勤をする看護師は寿命が短い?交代勤務による健康障害とは
残業・前残業が当たり前
妻からよく言われます。

妻のパート先は、出勤の5分前以降にしかタイムカードを切ってはいけないそうで、早く出勤しすぎると注意を受けるそうです。
看護師からすると、

「そんな神対応の職場あるんや!」と思わずのけぞりました。
看護師の職場では、情報収集、内服管理、処置の準備が始業前にできていて、申し送りが終わればすぐに仕事へ移ることができる、という前残業が当たり前という風潮です。
看護師の給料で満足しているところは?

当サイト独自調査で、ママナース10人に「看護師の給料が割に合わないと思う理由」を回答してもらったところ、たくさんの生の声を聞くことができました。
割に合わないと思いながらも、毎日子育てと家事をこなしながら、看護の仕事をする皆さんに敬意を表します。
そんなママナースの皆さんに、「看護師の給料で満足しているところは?」と言った質問もさせてもらったところ、

「給料の割に合わない環境」の中にも、看護師の給料の良さを見つけることができました。
<看護師の給料で満足しているところ>
看護師の給料で満足しているところも、たくさん意見を出していただいたのですが、3つにギュッとまとめました。
- 他の仕事より給料が良い
- 本気を出せば収入を増やせる
- 全国どこでもだいたい同じ給料がもらえる(どこでも資格を活かせる)

医師、弁護士、公認会計士、税理士などの高難易度資格の給料に比べれば見劣りしますが、資格の必要がないアルバイトやパートに比べれば給料が高いと胸をはって言えるでしょう。
2023年に看護師の給料は上がっているのか?

「国が看護師の給料の賃上げを検討している?」といった噂をチラホラと耳にしませんか?
田舎の精神科病院で看護師主任として働く私にも聞こえてきて、敏感に反応しています。

果たして「現状はどんな動きがなされているのか?」を調査してきました。
2023年医療機関における看護師の賃上げ状況
厚生労働省の依頼により、日本病院会などが、医療機関における賃上げの合同調査を実施していました。
看護師の年間平均賃上げ額は5,370円で、平均賃上げ率は2.0%(平均賃上げ額5,370円÷平均月例賃金額274,716円)。
定期昇給した医療機関に勤める看護師は5,370円ほど給料がアップしているという話です。

全産業平均の「2.1%」に比べて低い水準にあって、かつ「7.7%は賃上げの予定がない」という厳しい状況にあります。
「看護職員処遇改善評価料」について
2022年10月から、収入を3%程度(月額12,000円相当)引き上げるための処遇改善の仕組みとして、「看護職員処遇改善評価料」が新設されました。
「看護職員処遇改善評価料」の対象医療機関は、次のいずれかに該当することとなっています。
- 救急医療管理加算に係る届出を行っている保険医療機関であって、救急搬送件数が年間で200件以上であること。
- 「救急医療対策事業実施要綱」(昭和52年7月6日 医発第692号)に定める第3「救命救急センター」、第4「高度救命救急センター」又は第5「小児救命救急センター」を設置している保険医療機関であること。

看護職員の給料アップはされていますが、まだまだ限られた医療機関のみですね。
国家公務員医療職俸給表(三)改正
令和4年12月9日に厚生労働省より通知があり、下記内容の処遇改善の推進がなされています。
現場の中間管理職である、師長や専門・認定看護師の給与アップの話です。
<見直された内容>
- 管理的立場にある看護師(看護師長、副看護師長)
- 特に高度の知識経験に基づき困難な業務を処理する看護師の位置づけの明確化と処遇改善

多くの病院の給与表は医療職俸給表(三)を参考にされていることが多いため、この改正をきっかけに、給与表の見直しに取り組む動きが出ればいいですね。
※参考資料:日本看護協会公式HP、石田まさひろ政策研究会公式HP
看護職員の賃金制度見直しの課題
日本看護協会を中心に、看護職員の賃金制度の見直しについて活動がされていました。
今のところは限られた範囲での賃金アップがされている状況です。

賃金制度の見直しの課題はまだまだたくさんありますが、私たち現場の看護師も声を大にして働きかけていかないといけませんね。
<看護職員の賃金制度見直しの課題>
- 全ての年齢層にわたる基本給の引上げ
- 業務負担の大きい若手中堅層の基本給の重点的引上げ
- 専門・認定・特定行為研修修了者の処遇改善
- 看護管理者、特に中間管理者の処遇改善
- 夜勤負担が大きい職員の処遇改善
- 割増賃金の適正な支給
※参考資料:日本看護協会 看護職員の処遇改善に向けて~看護管理者の皆さまへ~
看護師のリアルな平均月収と平均年収を調査完了

平均月収と平均年収を調査してきました。
勤続10 年・非管理職の看護師の給与(2022年度実績)
2023年版の「日本看護協会調査研究報告」による「勤続 10 年、31~32 歳、非管理職の看護師の給与」を元にお伝えします。
- 平均基本給与246,770円、平均税込給与総額(平均月収税込)324,446円
- 平均年収税込4,510,277円(平均税込給与×12ヶ月+賞与:平均基本給与×2.5倍)
※税込給与総額には、通勤手当、住宅手当、家族手当、夜勤手当、当直手当、看護職員処遇改善等事業に基づく手当等を含む(時間外勤務の手当及び新型コロナウイルスに係る危険手当等は除く)
※夜勤をした場合には、当該の月に三交代で夜勤 8 回(二交代で夜勤 4 回)をしたものと想定

年間の賞与は、給与の2.5倍が相場とされています。

上記の金額から社会保険料や税金が差し引かれます。参考にご覧ください。
※参考資料:日本看護協会調査研究報告 <No.99> 2023 2022 年 病院看護・助産実態調査 報告書
コメディカルドットコム:【看護師のボーナス大公開】都道府県ランキングや勤続年数での平均、モデルケースも
看護師の給料って上がりにくいって本当?理由を深掘りしてみた

看護師の給料が上がりにくいのは本当です。
確かに新卒のころは基本給に加え、職務手当や夜勤手当が加わると、他職種の同世代と比べ頭ひとつ抜け出した給料がもらえていたのかもしれません。
しかし、給料はいつしか横ばいとなり、果ては他職種に追い抜かれて、ハードな業務の割に給料が低いという「割に合わない環境」が出来上がっている。
いったいなぜこんなことになってしまうのか?
私なりに理由を深掘りしてみました。
子育て世代が「退職」してしまう

※参考資料:厚生労働省 看護職員就業状況等実態調査結果[資料2]

この辞めていく環境をなんとかしなければなりません。

大きな病院は、看護師が辞めても、若い新卒の看護師がどんどん入ってくるので、看護師の使い捨て感がハンパないですね。
子育て中の看護師がワークライフバランスのため「非常勤」を選択する

厚生労働省の調査(有効回答数 20,388人)によれば、看護師の雇用形態は 「正社員」 (82.4%)が最も多く、次いで「パート・アルバイト」(11.8%)となっています。
さらに、「パート・アルバイト」の内訳を見てみると、
- 「25歳未満」 1.4%
- 「25~29歳」5.1%
- 「30~34歳」10.0%
- 「40~44歳」18.5%

子育て中の「30~34歳」、「40~44歳」でより増加している現状です。
※参考資料:厚生労働省 看護職員就業状況等実態調査結果[資料2]
病院の中で看護師の数が圧倒的に多い
病院経営では、人件費が大幅なウエイトを占めます。
中でも看護師は、他の職種に比べ圧倒的に数が多いです。
病院の職種別にみた100床当たり「常勤換算従事者数」で示すと、
- 「医師」は14.1人
- 「看護師」は52.3人
- 「准看護師」は7.4人
- 「薬剤師」は3.2人
- 「診療放射線技師」は2.9人
- 「臨床検査技師」は3.6人
と、「看護師・准看護師」の数は、医師のおよそ4倍、他コメディカルと比べれば、およそ20倍になっています。

ある程度の額に抑えておく必要があり、他の職種に比べ看護師の給料が上がりにくい要因ではないかと考えます。
役職が少ない
看護師の昇給がむずかしい原因として、「役職が少ないこと」が挙げられます。
それにともなう手当がなくなるため、他職種よりも給料が上がりにくいのです。

一般の企業では、
- 一般社員、主任、係長
- 課長、次長、部長、本部長
- 常務取締役、専務取締役、代表取締役社長
など、さまざまな役職が存在します。
昇給の機会もおのずと多くなります。
一方、看護師の役職は、基本的に「看護主任」、「看護師長」、「看護部長」の3つだけです。
資格を取得しても手当がほとんどつかない
看護師にも専門看護師や認定看護師といった専門分野のプロフェッショナル資格があります。
しかし、日本看護協会が調査した専門看護師と認定看護師の処遇によれば、資格取得が処遇に結びついていないと回答した者がなんと8割以上を超えていました。
資格手当は、すべての医療機関で支給されているわけではなく、専門看護師・認定看護師の過半数が「資格手当がない」と回答しています。

給料が上がりにくいわけですね。
※参考資料:日本看護協会「2022年度 専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査」報告書
看護師の給料をとことん比較!働き方・地域・病床数・設置主体でどのくらい差があるの?

看護師の給料をいろんな角度から比較をしてみました。
働き方でどのくらい給料に差があるのか?
今回は、A病院を例にあげて、
- 常勤(夜勤あり)
- 日勤常勤(時短勤務含む)
- パート(非常勤)
の3つの働き方の給料を計算しました。
A病院:145床の中規模病院:精神科病院(一般病院)、救急指定なし
診療科:内科、神経内科、精神科
保育施設:保育施設・託児所あり、保育時間 : 08:30~17:20
■院内保育所:1日300円(食事代込) ■学童:800円(食事代込) 小学5年の春休みまで
※基本給と通勤手当は個人で前後するので、仮の金額を入れています。
働き方 | 常勤 (夜勤あり) | 日勤常勤 (時短含めず) | パート(非常勤) |
月収 | 305,000円 | 272,000円 | 163,600円 |
賞与 | 677,250円 | 677,250円 | 20,000円 |
年収 | 4,337,250円 | 3,941,250円 | 1,983,200円 |
手取り | 3,469,800円 | 3,153,000円 | 1,586,560円 |
※賞与(基本給+職務手当 3.15ヶ月)、※年収(月収×12ヶ月+賞与)
※健康保険や介護保険、厚生年金などの社会保険料や税金は、この金額から差し引かれます。
※社会保険料や税金を年収から控除すると、手取りは年収のおよそ80%になると言われています。
※パートの月収計算(時給1,600円×8時間×週3日勤務×4週間+通勤手当)、※パート賞与:寸志10,000×2回分、※交通費:10,000円
※パートであっても一定の基準を満たす者は、社会保険加入の対象になります。
※参考資料:給与計算ソフト「マネーフォワード クラウド給与」
常勤・日勤常勤・パート(非常勤)の給料差
あくまで1病院の例を示したものですが、常勤とパートの給料差が150万円以上もあることにビックリ。


将来のために少しでも稼いでおきたいと考える方は、
子どもが小さいうちは、日勤常勤+時短勤務を選択しておくのも良いでしょう。
都会と田舎で給料がどのくらい違うのか?都道府県を比較
看護師の給料は、都道府県でも違うとよく耳にしますが、いったいどれほど給料が違うのでしょうか?
日本全国の都道府県エリアの代表をピックアップし、調査をしてきました。
<都道府県・勤続 10 年、31~32歳、非管理職の看護師の月額給与>
※ 税込給与総額には、通勤手当、住宅手当、家族手当、夜勤手当、当直手当、看護職員処遇改善等事業に基づく手当等を含む。(時間外勤務の手当及び新型コロナウイルス感染症に係る危険手当は除く)
※ 夜勤をした場合には、当該の月に三交代で夜勤 8 回(二交代で夜勤 4 回)をしたものと想定。

看護師で稼ぐを重視するのであれば、首都圏・都市部の病院などで働く方が良い結果となりました。
※参考資料:日本看護協会調査研究報告 <No.99> 2023 2022 年 病院看護・助産実態調査 報告書
病床数によって看護師の給料はどのくらい差があるのか?
現場で働いていると「病床数を確保せよ〜!」と上からお達しがきますが、やはり病床数アップ=看護師の給料となっているのでしょうか?
病床数と看護師の給料との関連についても調べてきました。
<病床規模・勤続 10 年、31~32歳、非管理職の看護師の月額給与>
※ 税込給与総額には、通勤手当、住宅手当、家族手当、夜勤手当、当直手当、看護職員処遇改善等事業に基づく手当等を含む。(時間外勤務の手当及び新型コロナウイルス感染症に係る危険手当は除く)
※ 夜勤をした場合には、当該の月に三交代で夜勤 8 回(二交代で夜勤 4 回)をしたものと想定。

予想どおりの結果ですが、病床数に比例して看護師の給料もアップしているのがわかります。
※参考資料:日本看護協会調査研究報告 <No.99> 2023 2022 年 病院看護・助産実態調査 報告書
民間病院は給料が安い!?設置主体と看護師の給料について
国立や県立、日本赤十字社や医療法人といった設置主体でも、どうやら看護師の給料に差があるということがわかりました。
<設置主体・勤続 10 年、31~32歳、非管理職の看護師の月額給与>
給料が最も安くなったのは「医療法人」。
いわゆる世間で看護師が最も働く民間病院です。
全国の病院の69.5%、約7割が医療法人で、日本の医療の根幹を支えています。
※参考資料:日本看護協会調査研究報告 <No.99> 2023 2022 年 病院看護・助産実態調査 報告書
一般社団法人 日本医療法人協会公式サイト
税金・社会保険で損しない!パートママナースのための「収入の壁」のお話

パート勤務で子育てとプライベートを充実させているママナースのみなさん「103万の壁、106万の壁、130万の壁、150万の壁」をご存知でしょうか?
何か聞いたことがあるけど、よく知らないという方がほとんどだと思います。

しかし!パートとして働く上で、「壁の存在」を知らないと間違いなく損をしていると断言できる内容です。
看護師でもあり、ファイナンシャルプランナーでもある「じゃっきー」が、税金・社会保険の「収入の壁」をどこよりもわかりやすく紹介します。
税金が増える!「103万円の壁」
年収103万円を超えると、自分に所得税が課税されるようになります。

103万円の壁とは、自分のパート代が「年収103万円以内であれば、所得税が掛かりません」ということです。
所得税の計算式 「年収103万円ー(基礎控除48万円+給与所得控除55万円)」×5%=所得税0円
103万円を超えると、超えた分に対して所得税(+復興特別所得税)と住民税が課税されます。
※参考資料:住民税均等割
パート施設の社会保険加入ラインが「106万円の壁」
年収106万円の壁とは、学生以外の社会人を対象とした病院などの勤務先における社会保険(健康保険・厚生年金保険)の加入条件の目安です。

パート先の病院などで、社会保険に加入している社員が101人以上であれば、年収106万円以上が見込まれる者に、社会保険への加入義務が発生します。
※参考資料:タウンワークマガジン、「SATO PORTAL」
「130万円の壁」は『社会保険の扶養』の最終ライン
130万円の壁とは、これまで扶養に入っていた方に関係する年収のボーダーラインのことです。

年収が130万円以上になると、配偶者(夫)の社会保険の扶養から外れます。
社会保険料の目安
社会保険料は、給与から毎月引かれます。
社会保険料がいくらになるかは、年齢や住んでいる地域、病院などが加入するけんぽ協会や健保組合によって変わってきます。

例えば、パートの年収が130万円(通勤交通費無し)の場合、社会保険料の目安は約20万円前後となります。
社会保険加入のメリット
年間20万円前後の負担は重いと感じるかもしれませんが、社会保険に加入するとメリットもあります。

病院の社会保険に加入することができると、病院側が健康保険料の半分を負担してくれるので、自己負担額が軽くなります。
※参考資料:所得税の計算法、サラリーマンの税金計算ツール
最後の壁「150万円の壁」は配偶者控除の満額ライン

150万円の壁とは、扶養者(夫:正社員)の「配偶者特別控除」を38万円満額を受けるための、ママナース(被扶養者)の年収上限が150万円ということです。
配偶者特別控除とは?
「配偶者特別控除」は、自分(ママナース)の「年間の合計所得金額が48万円超133万円以下」の場合に適用されます。

つまり、「年収が103万円を超えたからといって、いきなり配偶者控除がゼロになるわけじゃないよ」ということです。
※ここで出てくる所得は、年収から給与所得控除をした課税所得のことを指します。
配偶者特別控除で満額を受けるには?

最大控除の38万円を満額受けるには、夫の所得が900万円以下で、自分の年収が150万円以下の必要があります。
「夫の所得900万円以下で自分の年収が150万円以下」を超えると夫や自分の所得が増えるにつれ、段階的に控除額が減っていく仕組みです。
配偶者特別控除の金額が大きいと何がメリットなの?

ズバリ、旦那さんが支払う税金が安くなります。

たとえば、夫の所得が300万円だとして、満額の38万円の配偶者特別控除を受けると、夫の所得は262万円。
この控除後の所得262万円に対して、税金がかかってくるので、支払う税金が安くなるというわけです。
150万円の壁で注意すべきこと
「配偶者特別控除が150万円まで満額受けられる」という点だけ見ると、妻は年収103万円を超えて150万円まで働いても損することはないように思えます。
しかし、150万円までの間には「106万円の壁・130万円の壁」があって、それぞれを超えると一気に社会保険料の負担が15~20万円前後増え、配偶者控除の段階的な減額よりも大きく影響します。
看護師であれば151万円以上は案外軽くいく
看護師はパートであっても時給が1,600円〜2,000円と高く、週3〜4日程度働けば年収150万円をあっという間にクリアしています。

ママナースとしては、年収103万円以内で社会保険料や所得税を意識して働くといった細かな配慮は不要と考えて良いでしょう。
一方で、子どもが小さいうちは、年収103万円以内に抑えて、もっとのんびり働きたい方は、本記事を参考にしてくださいね。
もっと詳しく知りたい方は、下記の記事をクリック!
「割に合わない」を吹き飛ばす!ママナースの給料を上げる方法

看護師の仕事に対して「給料が割に合わない」という感情を抱きながら働いているママナースは多いです。

一方で、他の職業で仕事をするよりも給料が高く、いつでもどこでも働ける看護師に魅力があると思っているママナースが多いのも事実です。
そこで、給料にさらなる手当を増やす、および基本給をアップさせる、2つの方向から解決方法を紹介します。
手当を増やす方法
手当を増やす方法には、以下の2つがあります。
- 夜勤をする・夜勤回数を増やす
- 専門・認定看護師の資格を取得する
夜勤をする・夜勤回数を増やす
「看護師の給料が高い理由」の大きな役割を占めているのが、夜勤手当です。
1回の夜勤手当は、3交替制の準夜勤で4,000円前後、深夜勤で5,000円前後、2交替制の場合、夜勤が11,000円前後となっています。
- 日勤常勤で働いているのであれば、常勤(夜勤あり・フルタイム)へ変更する
- 夜勤あり常勤で働いているのであれば、夜勤回数を増やす
を考えましょう。
※参考資料:スーパーナース
専門・認定看護師の資格を取得する
専門看護師や認定看護師の資格を取得して、資格手当を増やす方法もあります。

しかし、日本看護協会が調査した専門看護師と認定看護師の処遇によれば、資格取得が処遇に結びついていないと回答した者がなんと8割以上を超えていました。
将来の看護の発展に重要で大切な高難易度資格ですが、
「かける時間と努力に対して、給料が割に合わない資格」
といっても過言ではなく、ママナースにはオススメしません。
※参考資料:日本看護協会「2022年度 専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査」報告書
基本給をアップさせる方法
基本給をアップさせるには、次の4つの方法があります。
- パートから常勤になる
- 昇進を目指す
- 学歴をアップさせる
- 転職サイトで収入がアップする職場を探す
パートから常勤になる
働き方をパートから常勤にすることで、給料をアップさせることが可能です。

昇進を目指す
常勤になって、キャリアを積んで、
看護師主任 → 看護師長 → 看護部長
と昇進していくことで基本給をアップさせることができます。
もし昇進して給料アップを目指すなら、将来を見据え早い段階で常勤にシフトも考えましょう。

学歴をアップさせる
看護師も学歴によって給与に差があるのはご存知でしょうか?
しかし結論として、学歴が上がれば基本給のアップにつながるのですが、時間と労力がかかりすぎるため、ママナースにはオススメしません。
転職サイトで収入がアップする職場を探す
最も効率よく「基本給は元より、給料アップをさせる方法」は、転職サイトを活用して複数の病院や施設を比べながら自分にあった職場を探す方法です。

転職サイトでは、個別にアドバイザーがついて、自分の希望にあった職場を無料で提案してくれるので、子育てや家事に多忙なママの転職に最も適しています。
また転職サイトは独自に非公開求人を保有していて、以前(今)の収入よりもアップする可能性を秘めています。
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【割に合う】ママナースにオススメの子育てしやすい職場の給料事情

当サイト調べで、「未就学児〜小学生」を子育て中のママナースにおすすめの職場を調査したところ、主に5つの職場があげられました。
- 療養型病院
- 精神科
- リハビリテーション病院
- 老人保健施設
- 訪問看護
(当サイト独自調査:クラウドワークス)
そこで5つの職場の給料事情:正看護師/常勤(夜勤有り)について調べてきました。
施設名 | 療養型病院 | 精神科 | リハビリテーション病院 | 老人保健施設 | 訪問看護 |
平均年収 | 4,141,500円 | 4,541,000円 | 4,321,800円 | 4,055,200円 | 4,129,998円 |
※訪問看護は日勤のみ、※数値の表示がない場合は「基本給は200,000円(仮)、夜勤手当は原則3回、年間の賞与は給与の2.5倍」として計算しています。
※各職場の平均年収は、当サイトで無作為に選んだ病院や施設(各職場2施設)の平均です。
※通勤手当や残業代など各種手当によって金額は変動します。
※平均年収には偏りがある可能性があるため、およその金額として捉えてください。

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当サイトのオススメ転職サイトは、
です。

転職サイトは2サイトに登録しましょう!
なぜ2つの転職サイトへの登録が良いかというと、1番転職成功率が高くなるからです。
下記の表をご覧ください。
<転職サイトの登録数と転職成功率>
転職サイト登録数 | 転職成功率 |
転職サイト利用なし | 56.2% |
転職サイト1社登録 | 63.7% |
転職サイト2社登録 | 69.8% |
転職サイト3社以上登録 | 56.5% |
(調査対象:転職経験のある看護師550人)
転職サイト利用なしと転職サイト2社登録の転職成功率を比較すると、13.6%も転職成功率に差があります!
反対に転職サイト3社以上に登録してしまうと、利用しない人と同等の転職成功率になるのです。
3社以上になると、転職サイトへの対応が大変になります。

電話やLINEの返事だけでくたくたでした。
その上、転職サイトからの紹介数も増えるため、逆に職場を選べなくなるんです。
これを「決定回避の法則」と言います。

人は選択肢が多すぎると、かえって決められないんですよね。
以上から、転職サイトは2サイトへの登録をおすすめしています。
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【2023年版】看護師の給料は割に合わない?給料が上がる?ママナースも気になる看護師の給料事情:まとめ

今回は、看護師兼FPの私といちごさんの2人で2023年の看護師の給料事情や税金のお話、ママナースの給料アップ方法について紹介してきました。
看護師の正確な給料事情を知って、どのようにアプローチすれば税金がお得になるか、給料をアップすることができるのか、をきちんと考えられることは大切です。

割に合うような給料アップが実現されることを心から願っています。
ではまた。
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