

子育てや家族との時間を優先するなら、子育てしやすい病院へ転職も考えなきゃ。
でも看護師として、どんな働き方をしていくのが良いんだろう?
と、働き方に対していろんな思いがあって、モヤモヤを抱えている看護師ママは多いです。

私は精神科「認知症病棟」で看護師主任を10年勤めている「じゃっきー」と言います。
そこで本記事では、子育てや家族との時間を大切にしたいけれど、できなくて悩んでいる看護師さんに、
「子育てや家族との時間を優先したくて転職するとしたら、どんな働き方を選べば良いのか?」
オススメの3つの働き方について紹介します。
<悩みを解決!オススメの3つの働き方>
10年間、子育てをしながら看護をしてきた私が、看護師ママさんの体験談も交えながら、子どもが小さいときの働き方のノウハウを説明します。
ぜひ将来の働き方について、参考としていただければうれしいです。
<子育てしやすい病院探しはナース人材バンク>

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日勤常勤で働く

日勤常勤で働くとは「夜勤をせずに日勤のみで正社員になる」ということです。
日勤常勤のメリット・デメリット
日勤常勤のメリットは、
- 夜勤をせずに昼間の9:00〜17:00で働ける
- ボーナス・退職金がもらえる
- 有給休暇がきちんと出る
- 福利厚生がしっかりしている
- 時短勤務(子ども3歳未満の子育て中)できる
- 夜眠れるので体(美容も)にも心にも優しい
が挙げられ、一定の収入を保ちながら、生活リズムを安定させて子育ての仕事の両立ができます。
デメリットとしては、
- 夜勤手当がない
- 夜間の仕事や患者さんの様子がわからない
- 週5勤務が多くなる
といったことが挙げられます。
とはいえ、夜間の過酷な仕事をパスできて、自分が健康でいられることは、子育てをする上でとても大切です。
平日勤務になることが多く、華金のうれしさを味わえるし、土日は子どもたちや家族との時間にまわせます。

固定のお休みになるので、スケジュールも立てやすいのはメリットです。
週5勤務のデメリットはメリットにもなる!?
当院の様子を見ていたら、日勤で週5日も病院に来ていると「昼間の業務は〇〇さんに聞け。」みたいに
「昼間のエース」
と呼ばれるようになります(笑)。
実際、私が勤めている病院では、病棟の様子を知り尽くした「昼間のエース」がいました。
週5勤務も全くデメリットではありません。

看護師主任の目から見ても、とても頼りになる存在でしたね。
子育てを第一にするけれど、仕事もがんばりたいという方には、日勤常勤が生活を充実させてくれるでしょう。
看護師ママの体験談を見ていると、大学病院や総合病院、急性期病棟で定時に帰るのは厳しいです。
職場を決定する際は、定時に帰宅可能かの内情を必ず確認しましょう。
しかし、病院の公式HPには「残業なし・定時帰宅可能」かどうかは記載されていないことがほとんど。
転職サイトであれば、病院募集で下記のように書かれてあり、はっきりと残業なしとわかります。

※ナース人材バンクより引用

転職サイトをうまく活用して、「日勤常勤OK・残業なし」の病院を紹介してもらいましょう。
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日勤常勤で働く看護師ママの体験談
まだ(子どもが)1歳5ヶ月なので日勤のみにしてます。
保育園は7:00-18:00で預けてますね。
病気の時は休みを旦那と交互に取るか、病児保育かベビーシッターかって感じです。
残業は、死ぬ気で仕事終わらせてしません。
周りに迷惑掛けてる自覚はありますが、子供には変えられないのでダッシュで帰ってます。
ちなみに、送りは旦那で迎えは私です。
Yahoo!知恵袋より引用
日勤常勤をめざす看護師ママを支援する「夜勤免除ができる制度」

子どもが未就園や未就学の間は、仕事にムリをせず、「短時間勤務」や「夜勤なし常勤」でゆったり働きたい看護師ママを支援する制度です。
育児・介護休業法によって、看護師ママが仕事と子育てを両立できるよう配慮されています。
自分に必要な制度を利用して、生活の安定につなげましょう。
<看護師ママが夜勤免除をできる制度(育児・介護休業法)>
※参考資料:「育児・介護休業法のあらまし」厚生労働省 都道府県労働局雇用均等室
短時間勤務制度(所定労働時間の短縮措置)
育児・介護休業法の第23条より、
事業主は、3歳未満の子を養育する従業員について、従業員が希望すれば利用できる「短時間勤務制度」を設けなければなりません。

短時間勤務制度は、1日の所定労働時間を原則として、6時間(5時間45分から6時間まで)とする措置です。
対象は、下記に該当する男女労働者になります。
深夜業の制限
育児・介護休業法の第19条より、
小学校就学前までの子を養育する従業員が申し出た場合には、事業主は、その従業員を深夜(午後10時から午前5時まで)において労働させてはなりません。

対象は原則として、小学校就学までの子を養育する従業員(日々雇用者を除く。)が対象となります。
ただし、勤続年数1年未満の従業員など、一定の従業員については対象となりません。
不利益取扱いの禁止
事業主は、制度の申出や取得を理由として、解雇などの不利益な取扱いをしてはなりません。
パートで働く


という看護師さんもたくさんいます。
ほかにも、
- 子育てもあるので責任ある仕事や忙しい業務はしたくない
- パートナーの稼ぎが主にあるので補足として稼ぎたい
- 「子育てメインで週に3、4回パートで働く」自由な感じの生活がしたかった
という方も多いのではないでしょうか?
週3、4回のパートで子育てをメインにする”心にゆとりを持たせる生活”は、子育てするのに良い環境ですよね。
看護師パートのメリット・デメリット
看護師パートで働くメリットと言えば、
- 子育てを中心に生活を考えられる
- 仕事に関する心身の負担が少ない
- 仕事を休みやすい
- 自分の自由な時間を作れる
といったように、やはり子育てを最も優先して考えられる働き方です。
仕事への負担割合が少ないので、自分の健康が保たれ、子育てにもポジティブな影響をもたらします。
いっぽうデメリットは、
- 給料が少ない
- ボーナスがない
- 一部手当てがない
- キャリアアップしづらい
- 看護師業務は常勤と変わらない
といったポイントが挙げられます。
たとえば、私が勤務する精神科では、常勤職員には「危険手当」があるのですが、どうやらパートさんには手当がないそうで、

とプリプリしている看護師さんもいました。
確かに看護師の仕事は、管理業務や委員会、看護研究といった責任ある仕事をのぞけば、

看護業務自体に常勤とパートで違いはほとんどありません。
パートさんにチームリーダー業務はつけない、といった工夫はあるかもしれませんが。
「医療的な処置、食事・入浴・排泄といったADLの介助のような看護業務に大きな違いはない」と認識しておきましょう。

しかし、委員会や記録業務、看護研究がないのは大きなメリットです。
仕事をしながら子育てに大きく時間をかけられるのが強み!
キャリアアップしづらいのはデメリットですが、そもそもパート希望の方でキャリアアップを望んでいる方は多くありません。
給与についても、自分が納得できる金額を稼ぐことができれば良いという方が多いです。
子どもが小さいうちは、「子育てや自分の自由な時間を確保できる」という働き方にする!
というのも、とてもステキな考えだと思います。
「子育てや家族との時間が大切」は人間の本能
「子育て・プライベート>看護の仕事」のマインドを持つ看護師ママの考え方は、人生を豊かに過ごすためにとても理にかなっています。
なぜなら、人には愛情空間というものがあって、自分のまわりの10人程度(家族)と良好な関係を築けていれば、人生におけるつながり(愛)に満足すると言われているからです。
お金があっても、キャリアがどんなにすごくても、つながりがなければ、どこか虚しいと感じるのはそのためです。

は、人間の本能であり、最も大切にしなければならない部分と言えます。
子育てやプライベートが充実していることが、人生の満足度を高めます。

生涯最後の日に、「あの時、もっと働いてお金を稼いでおけば良かった」なんて誰も思わないですもんね。
旦那さんや、子どもたちから聞きたいのは、
「ママがいてくれて幸せだった。ありがとう。」
ですよね。きっと。
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パートで働く看護師ママの体験談
私も3人娘がいるので…
やれ、幼稚園、学校の行事だの、風邪ひいただの。
仕事を休んだりしなくてはなりません。
上司の理解なしに働くのは厳しいですね。
友達は託児所付きの病院にかえたり、私も今はパートにしています。
二年後三女が小学校に入ったら、フルで働くつもりです。
残業は、病棟なら当たり前になってしまいますから。
子供のために働いているはずなのに、子供が淋しい思いをしたり、一緒にいる時間がなかったり。
私はそれがイヤで今はパートで定時です。
Yahoo!知恵袋より引用
当院でも、

という看護師さんもいます。
30代半ばの女性看護師にパートになった理由を聞くと、

子どもたちも小さいし、もう忙しい仕事はしたくないんで。
と話していました。
彼女は当院でパートとしてバリバリ働き、定時とともにサッと保育園にお迎えに行っています。
- 子どもが未就学児でまだまだ子どもにたくさん関わりたい方
- 経済的に余裕があって子育てと家族の時間や自分の時間を大事にしたい方
- 気持ちに余裕をもって仕事をして子育てしたい方
に看護師パートはオススメです。
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常勤(フルタイム)で働く


という方もたくさんいらっしゃるでしょう。
子どもができたら
- 食費
- レジャー費
- 教育費
- 雑費
と出費の機会が多くなります。

その思い、めちゃくちゃわかります。
そんな思いで私もせっせこ働いているんです。

師長さん、夜勤を最低○回はお願いします。
と相談することも。
同僚の看護師も

と交渉しているところを見かけたりして、「みんな生活かかってるもんな〜。」としみじみしています。
そう、子育て中はお金がかかるのです。
パートナーや祖父母の協力が得られ、目的である子育て時間の確保ができるのであれば、

常勤(夜勤あり)も可能です。
とは、言ったものの、「日勤常勤」と「日勤パート」に比べ、小さな子どもを子育て中に常勤(フルタイム・夜勤あり)で働くのは、かなりハードルが高いでしょう。
将来へ向けて、稼いでおきたい気持ちも十分わかります。
しかし、小さな子どもの成長過程で、夜に側で一緒に寝てくれるママの存在は誰にも代えがたいもの。
夜勤が続けられる条件がそろっていれば、安心してオススメできます。
常勤(フルタイム)で働くメリット・デメリット
看護師ママが常勤(フルタイム)で働くメリットは、
- 子育てに必要なお金を稼げる
- お休みを増やせる
- 看護師キャリアを維持できる
といった魅力です。
<夜勤で給料アップ・休日増加>
当院では、

という同僚もいました。
実は看護師の夜勤で2交代制だと、
当日「夜勤入り」→ 翌日「夜勤明け(お休み)」→ 翌々日「お休み」
となって、

あれ?お休みが増えるやん。
ってことに気がつきます。

って思う看護師ママも多いです。
稼ぎが増える上に、休みも増えて、子育てや家族時間を取りやすいんです。
もちろん、常勤なので管理職の道もバッチリあります。
一方、看護師ママが常勤(フルタイム)で働くデメリットは、
- パートナーや親族の協力が不可欠
- 夜勤日の調整が必要
- 心身リスクのアップ
- 子どもに影響が出る可能性がある
といったデメリットがあげられます。

常勤(フルタイム)で働く看護師ママの成功・失敗体験談をのぞいてみましょう。
常勤(フルタイム)で働く看護師ママの成功体験談
私は看護師で、夫婦ともに夜勤のある生活をしています。
子供は二人いて、下の子の時は生後8ヶ月くらいで仕事復帰をし、1歳の頃から夜勤を再開しました。
その下の子は今現在4歳です。
参考になるかどうかはわかりませんが…。
私の勤める病院の託児所は、平日日中のみの預かりなので、子供は保育園に預けています。
ちなみに私も二交替です。
夫の夜勤とは重ならないようにシフトを調整し、私が夜勤の日は、普通に朝から保育園へ預け、仕事を終えた夫が迎えに行って、ご飯やお風呂も全部やってくれています。
翌日は夫が保育園へ連れて行き、明けの私はゆっくり休んで夕方お迎えに行きます。
Yahoo!知恵袋から引用
常勤(フルタイム)で働いた看護師ママの失敗体験談
常勤(フルタイム・夜勤あり)で実際に働いてみて、やっぱり無理だと感じた貴重な体験談も聞いてみましょう。
※当サイト独自調査(クラウドワークスより)

朝預けるときは泣かずに預けられていたのに、夜勤の時は大泣きして預ける時に罪悪感を感じました。
また、夜勤が終わってお迎えに行くと保育士さんから「なかなか寝れなくて、1時くらいに少し寝たけどすぐに起きては泣く感じでした。」と言われました。
他の保育士さんには「小さい時は夜はお母さんがいてあげたほうがいいんじゃない」と言われた時は、夜勤はやらずに辞めた方がいいのかと本気で悩みました。
それを言われた日は帰りながら泣いてしまいましたね。
フルタイムで働くなら、パートナーや祖父母の協力は必須
フルタイムで働くなら、パートナーと祖父母の協力なしでは成功はあり得ない、くらいに思っておいた方が良いでしょう。

といった気持ちは早々に捨ててください。
夫なら愛する妻のため、祖父母だってかわいい娘のためなら協力してあげたいと思うもの。

しっかり相談して、自分の思いや今後の夢を叶えていきましょう。
パートナーが正社員で共働きの方はすれ違いに注意
共働きで、パートナーも正社員で仕事が多忙だったりすると、少し考えなければなりません。
- 夜勤を固定の曜日に調整してくれるように看護師長へ相談する
- あらかじめパートナーに休み希望を出してもらって夜勤に入る
といった工夫が必要になってきます。
工夫を一切しなければどうなるかというと、

お金は稼げても、パートナーや子どもたちとのすれ違い時間が増えるいっぽう。
子育てと家族時間の優先で転職したのに、結果、
- 「家族でお出かけできない」
- 「ワンオペ育児になる」
なんてこともあるので注意です。
夜勤は心と身体の健康に注意
夜勤16時間勤務(2交代制)の身体へのダメージはすさまじいです。
- 疲れがとれない
- 口内炎ができる
- 不眠や睡眠不足になりやすい
- 便秘になりやすい
- 肌の調子が悪い
といった状況にもなりやすい。

お金は必要ですが、やはり自分の身をけずって働くことになります。
生活リズムのみだれから、日勤常勤よりもメンタル的に不安定になりやすいのも事実です。
現在、私は男性看護師で常勤として働いています。
家事は「パート勤務で働いている妻が主担当としてやってくれる」ので本当に感謝しています。
看護師ママであれば、パートナーとしっかり話をして、お互いを支えあっていく状況を作ることが大事です。
子どもが小さい頃は、お父さんの役割ももちろん重要ですが、お母さんの役割は大きく、

父親では補えない部分があります。
パートナーや祖父母の協力のもと、夜勤あり常勤(フルタイム)で働いている看護師ママもいます。
- 子どもの年齢
- 親族との関係
- 経済状況
など、家庭の状況に合わせて「常勤で働く」という選択肢をえらんでください。

無理だけは絶対しないでくださいね。
しわ寄せは、必ず子どもへ返っていきます。
「子どもが小さい時はどう働くべき?子育て中の看護師にオススメの働き方」のまとめ

子育てや家族との時間を大切にしたいけれど、できなくて悩んでいる看護師さんは多いです。

と思ったものの、

と悩んでしまいます。
そんな子育て中の看護師ママさんへ、本日は子育てや家族との時間を大切にできる3つのオススメの働き方をご紹介しました。
子どもの年齢や経済状況など、家庭の状況をしっかりと把握し、将来を見据えた上で「自分はどんな働き方をしたいのか」について考えましょう。

目指す働き方が決まれば、自分に合ったステキな職場を探していきましょうね。
ではまた。
<子育てに最適な職場探しはナース人材バンク>
日本最大級!子育てしやすい職場が満載
簡単1分で登録完了!転職サポートは全て無料
<子育て中の看護師にオススメの記事>
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