看護師って給料が割に合わない。辞めたくなる・・・。
と、ついつい口にしてしまうことってありませんか？
そこで、本記事では「看護師の給料が割に合わないと思う理由ベスト５」を紹介します。
- 「看護師の給料が割に合わないと思う理由はいったい何なのか？」を知りたい方
- 看護師の給料で満足している点が知りたい方
は、ぜひ最後までご覧ください。
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「看護師の給料が割に合わないと思う理由」ベスト５
「看護師の給料が割に合わないと思う理由」のベスト５を紹介します。
※当サイト独自アンケート調査（クラウドワークス）より。対象：ママナース１０名
人間関係
看護師は主に「医師、患者、同業者（上司・先輩・同僚）」の３方向に悩みを持っています。
ママナースが「給料の割に合わない理由」として1番多く挙げていました。
患者からのハラスメントを称して、「ペイシェント・ハラスメント（通称ペイハラ）」なんて言葉も生まれています。
めちゃくちゃ気をつかって、給料はたったコレだけ？
とモヤモヤが晴れない私たちです。
医師との関係
看護師が疑問に思ったり、気づいて先生に話します。
しかし、先生がそうと思わなかったら動いてくれません。
先生にもよりますが、看護師は歯向かえず。
患者の異変を見過ごさないといけないことがあります。
医者の機嫌を取ってあげながら働くのがとても苦痛でした。
患者との関係
一番嫌なハラスメントは患者からのハラスメント。
暴言，暴力、性的な嫌がらせなど。
「患者だったら何をしても良いのか！」と思う。
健康を害した人は、非日常の突然のストレスがかかるなどして、イライラする人が圧倒的に多い。
暴言を吐かれたり、露骨に嫌がらせをしてくる人も多く、給料以上にしんどい。
（あと、ナースコールが鳴ったら必ず行かなくてはいけないので、回避もほぼ不可能）
同業者（上司・先輩・同僚）との関係
ベテランの人（看護師）からすると「見て覚える」文化が根強い。
数回の見学で、できないと陰口を言われたり、仕事できない認定をされてしまう。
「女性版体育会系」が酷い。
①お局による、めんどくさい受け持ち患者をまとめて新人へ（担当させる）
②ナースコールはダッシュで（お局の）弟下の子たちが行く
③（お局に）なんでもお伺いを立てる。
一つでもやらなければ、ずっと文句を言われるのは最悪。
医師と患者相手に、まさに奮闘している最中。
動きにくいと感じて、後ろを振り返ると、お局ナースが制服を引っ張っているという地獄絵図。
思わず、
「そのとおり！」
とうなってしまいました。
アンケートに回答してくれたママナースのみんなに「山田くん、座布団１枚あげて〜。」と言いたいです。
責任が重い
看護師という職業は、人間関係や業務の多忙に悩まされる。
その上、患者の命を守るという重い責任をになっています。
この重責は、看護師をやった者にしかわかりません。
あのヒヤリハットしたときの、冷や汗や血の気がひく感じは、尋常ではありませんよね。
また、「あのとき患者さんの変化に、もっと早く気づいてあげていれば・・・。」と自分を責めることだってあります。
患者に直接かかわって、日常的に医療処置をしたり、内服管理をしたり、ADLの支援をしたり、責任を負うことが圧倒的に多いのは看護師。
にもかかわらず、
責任が給料に反映されていないのでは？
と嘆く私たちです。
「責任が重い」におけるママナースの声
患者さんの異変や、変化に気づくことが出来ないと命に関わることがあります。
毎日、神経を尖らせ仕事をしないといけない。
責任をともなう仕事です。
（途中で）医師がミスしても、薬剤師がミスしても、最終的な実施者は看護師。
そのため、ミスは全て看護師の責任。
給与が他職よりも低いのに、責任の重さと合わない。
命に関わる薬を投与したり、緊急時の判断をしなければならない現場。
責任の重圧で精神的な負担も大きい。
基本給が低い
「看護師は給料が良い」と言われる所以は、夜勤をガッツリやって稼いでいるからと言っても過言ではありません。
夜勤手当や資格手当などがなければ、
何この基本給？初任給やん。
と肩をガックリと落としてしまいます。
基本給が低いので、ボーナスより普段の給料の方が高いといった珍現象も起こります。
常に夜勤手当に目をやって、「他の職種より稼いでいる」と言い聞かせるのです。
病棟の夜勤争奪戦は”あるある”です。
「基本給が低い」におけるママナースの声
資格手当や、各手当がつくことで何とか額面を維持している。
しかし、ボーナスは基本給から計算されるので、ボーナスは上がらない。
日勤業務はやることが多いのに、夜勤をやらないと給料が安すぎる。
業務内容的に汚いことが含まれているのにその分の手当がない。
子育て中だと、夜勤に入りたくても家庭の状況によって入れない。
（夫の勤務調整など）家庭で調整をしないといけない…。
夜勤に入れなければ、給料はかなり少ない。
不規則勤務・休憩が取れない
看護師だけに限りませんが、夜勤をすると体へのリスクは避けて通れません。
- 睡眠障害
- 肥満・糖尿病・高血圧といった生活習慣病
- がん、心疾患、うつ、不妊など※
私も毎度「心身ともにリスクが高いな〜。」と思いながら夜勤に励んでいます。
また、日勤の病棟業務が忙しくて、
昼間の１時間休憩なんてまともに取れない！
という方もいるでしょう。
私も定時で帰るために、食堂でご飯を流し込んで、病棟へ戻る日々です。
私たち看護師は「自分の命を削って働いているのだから、いろんな手当がもっとあれば良いのに！」といつも心の中で叫びます。
休憩時間が取れなかった分を、せめて給料に反映させてくれ〜！
「不規則勤務・休憩が取れない」におけるママナースの声
不規則勤務で体を酷使します。
看護師は寿命が短いとも言われています。
朝も前残業のため早起き、夜勤前は緊張で断眠、夜勤明けもハイテンションで寝れない。
生活リズムが崩れ、病気の人をケアする人間とは思えない。
夜勤手当ては低い上に、少ない人数で対応しなければいけない。
忙しくて休憩を取れないこともあるのに残業代はでない。
忙しいと、規定の休憩時間を確保できません。
その分はサービス残業になる事が多い。
「休憩を取れないような効率の悪さがいけない」という雰囲気になりがちです。
急性期病院で勤務していた頃は、残業ありきの業務量だったので身体が常に疲弊していました。
朝8時前に出勤し、夜22時に帰宅なんてしばしば、、
家ではお風呂に入って寝るだけの生活でした。
※参考元：夜勤をする看護師は寿命が短い？交代勤務による健康障害とは
残業・前残業が当たり前
妻からよく言われます。
じゃっきーくんたち看護師は、毎日１時間前に出勤して働いているのに、残業代つけたらあかんの？
妻のパート先は、出勤の５分前以降にしかタイムカードを切ってはいけません。
早く出勤しすぎると、注意を受けるそうです。
看護師からすると、
そんな神対応の職場あるんや！
と思わずのけぞりました。
看護師の職場では、
「情報収集、内服管理、処置の準備が始業前にできていて、申し送りが終わればすぐに仕事へ移ることができる」
という、前残業が当たり前という風潮です。
今なお、前残業と残業が正義みたいな風潮に正直うんざり。
アンケートを見ると、他の病院でも「当たり前」として根付いているようです。
私も電車の都合で、自分の意志に関係なく１時間前に病院へ出勤をしています。
師長になって、業務にテコ入れをし、改善をしていく覚悟です。
「残業・前残業が当たり前」におけるママナースの声
残業、前残業は当たり前。
就業時刻よりもかなり前に出勤し、情報収集や物品準備をしてからの就業開始…。
もちろん給料には含まれないし、30分の残業は、残業とは言われない。
就業前残業，残業が当たり前。
問題になっているが、なかなか解消しない。
サービス残業が多すぎる！
1時間前の出勤が強制でした。
日勤が8時30分からの勤務であれば、実際の業務開始は７時です。
8時30分に申し送り開始で、その後すぐに部屋回りに行かなければいけません。
そのため勤務前に、１日の準備を全て終わらせていなければ間に合わない。
日勤の終了時間は23時過ぎ。
タイムカードは、20時で絶対に切る決まりです。
私の考えは、残業なく余裕をもって仕事ができる環境が大事と考えています。
個人の力量に任せて、「あの人は仕事が早い、仕事が遅い」と決めるのはお門違い。
どの看護師だろうと、無理なく仕事が終えられる環境こそが重要です。
まだまだ古い考えを持った管理職も多い。
「残業＝頑張ってくれてる」なんて言っている方を見かけると、「昭和か！？」って思ってしまいます。
「残業・前残業が正義」みたいな考えを無くして、新しい風を吹かせる！を実現します。
その他のランク外の意見
ランク外では以下のような意見がありました。
- 委員会・係の負担
- 感染リスクが高い
- 資格取得までにお金がかかる
- マンパワーの不足
特に、「委員会・係の負担」は、ベスト５の次に「割に合わない」と考えられていました。
「委員会・係の負担」におけるママナースの声
役職がつかない限り給料がプラスにならない。
職場の委員や新人の教育係になり、業務負担が増えて、どれだけやってもプラスにならない。
そのために残業しても残業代が申請できない。
業務時間外の会議や委員会がある。
休みでも参加しなければいけなかったり、自宅での資料作成もやらなければいけない。
看護師でも新人の教育や委員会の業務は大切な仕事なのに、役職ではないので手当は一切なしです。
残業をしなけらばならない時もありますよね。
その際に、手当も出ないのであれば「割に合わない」と感じるのもうなずけます。
看護師の給料でいいところは？満足している点も調査
毎日、子育てと家事をこなす。
その上、割に合わないと思いながらも、看護の仕事をする皆さんはステキです。
そんなママナースの皆さんに、
「看護師の給料で満足しているところは？」
と質問をさせてもらったところ、
「給料の割に合わない環境」の中にも、看護師の給料の良さを見つけることができました。
＜看護師の給料で満足しているところ＞
看護師の給料で満足しているところを３つ紹介します。
※結果は当サイト独自アンケート調査（クラウドワークス）より。対象：ママナース１０名
他の仕事より給料が良い
看護師といえば、ある程度の高い給料がもらえるイメージがあります。
ママたちも、「割に合わない」という感情はあれど、低すぎて働けないとまでは考えていません。
医師、弁護士、公認会計士などの「高難易度資格」の給料に比べれば見劣りします。
しかし、資格の必要がないパート・アルバイトに比べれば、給料が高いと言えるでしょう。
- パートの中だと時給が良い
- ボーナスが高い
- 職務手当・夜勤手当といった手当がきちんとある
- 基本給のスタートが高い
- 福利厚生が手厚い
と、市場平均のちょっと上をいくレベルだと、看護師自身も感じています。
「他の仕事より給料が良い」におけるママナースの声
子育てを理由に転職し、現在は夜勤はない状況です。
しかし、近辺の一般的な仕事に比べれば収入が多いと思います。
田舎であれば、医療職や公務員以外は給料がガクッと下がってしまうので。
国家資格に対して妥当、もしくはそれ以上の手当をつけてくれる。
病院によっては夜勤手当が厚かったり、福利厚生が充実してる所が多い。
若い頃（特に新卒入社時）は同世代と比べて給料が高いのでモチベーションが上がる。
また，賞与がある病院や施設がほとんどなので、金銭面でとても安定しているので気持ちに余裕が出る。
今の訪問看護は、パートでも時給2,000円超えです。
パートなので休みも取りやすくプライベートと両立しながら稼ぐことができています。
本気を出せば収入を増やせる
看護師は本気を出せば、収入をあっという間に増やせる職業です。
カンタンなところ、夜勤の回数を増やして、きっちり残業代を申請すればグッと給料が増えます。
健康面を後回しに考えたとすると、ダブルワークでも高単価で働けます。
夜勤パートだと1日で数万円を稼ぐことも可能です。
売り手市場で、どこの病院や施設も、のどから手がでるほど看護師が欲しい。
転職活動に困ることは、まずありません。
ウチの病院は誰でもウェルカムです（紹介可能w）！
「ガチれば、いつでも稼げる」のは看護師の大きな魅力です。
「本気を出せば収入を増やせる」におけるママナースの声
働き方を選ばず、大学病院などで残業、夜勤をたくさんすれば、いざとなったらかなり稼げると思う。
もし離婚したとしても、やろうと思えば1人でもなんとかなるw
わたしの父がよく言っております。
「（看護師だった）お母さんが、よ〜け稼いでくれたから良かったんじゃ。」
看護師だった母は、たくさん稼いでいた模様です。
全国どこでもだいたい同じ給料がもらえる
看護師資格があれば、全国どこへ行っても就職先に困りません。
「食いっぱぐれることはない」と自負している方は多いことでしょう。
実際、私たちは転職先には困らないだろうし。
看護師という資格に対する一定の給料をもらえると確信しています。
- 「転職先に困らない」
- 「一定の給料がもらえる」
というのは、看護師の最大の強みです。
仕事に対して、給料が割に合わないという部分ももちろんあります。
しかし！看護師資格を持っていれば給料が安泰という安心感があります。
「全国どこでもだいたい同じ給料がもらえる」におけるママナースの声
地域差はありますが、だいたいの給与が似たりよったりです。
おそらく、向上心がある人にはマイナスだと思います。
しかし、適度に稼げればいい私は満足です。
どこでもだいたい同じと言うことは、転職したからと言っても大幅に増減することも無いです。
「この職場合わないな」と思ったらすぐに転職できます。
もちろん、夜勤あるなしでは全然ちがいますけどね。
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看護師の給料に関する質問（Q&A）
看護師10年目の平均年収はいくらですか？
2023年版の「日本看護協会調査研究報告」によると、「勤続 10 年、31～32 歳、非管理職の看護師の給与」のケースでは、
- 平均基本給与246,770円、平均税込給与総額（平均月収税込）324,446円
- 平均年収税込4,510,277円（平均税込給与×12ヶ月＋賞与：平均基本給与×2.5倍）
※税込給与総額には、通勤手当、住宅手当、家族手当、夜勤手当、当直手当、看護職員処遇改善等事業に基づく手当等を含む（時間外勤務の手当及び新型コロナウイルスに係る危険手当等は除く）
※夜勤をした場合には、当該の月に三交代で夜勤 8 回（二交代で夜勤 4 回）をしたものと想定
看護師は夜勤がないと給料は低いですか？
下記の表は、A病院の給料状況を元に算出した金額です。
| 働き方 | 常勤 （夜勤あり） | 日勤常勤 （時短含めず） | パート（非常勤） |
| 月収 | 305,000円 | 272,000円 | 163,600円 |
| 賞与 | 677,250円 | 677,250円 | 20,000円 |
| 年収 | 4,337,250円 | 3,941,250円 | 1,983,200円 |
| 手取り | 3,469,800円 | 3,153,000円 | 1,586,560円 |
夜勤がないと給料は低くなる可能性が高いです。
看護師の給料はこれから上がりますか？
給料が上がるとは言い切れません。
しかし、日本看護協会を中心に、看護職員の賃金制度の見直しについて活動がされています。
今のところは限られた範囲での賃金アップがされている状況。
賃金制度の見直しには、多くの課題があります。
＜看護職員の賃金制度見直しの課題＞
- 全ての年齢層にわたる基本給の引上げ
- 業務負担の大きい若手中堅層の基本給の重点的引上げ
- 専門・認定・特定行為研修修了者の処遇改善
- 看護管理者、特に中間管理者の処遇改善
- 夜勤負担が大きい職員の処遇改善
- 割増賃金の適正な支給
「看護師の給料は安いし辞めたい！ママナースが割に合わないと思う理由を徹底解説」まとめ
アンケートで、ママナース10人に「看護師の給料が割に合わないと思う理由」を回答してもらい、たくさんの生の声を聞くことができました。
＜看護師の給料が割に合わないと思う理由＞
しかし一方で、他の職業で仕事をするよりも給料が高く、いつでもどこでも働ける看護師に魅力があると、誰もが感じていました。
もし現在、割に合わないと感じているなら、給料をアップさせる行動を起こしてみるのも１つの方法です。
転職サイトでは、個人の悩みに合わせて最適な方法を提案してくれます。
ひとりで悩むよりも、まずは相談にのってもらい、アドバイザーさんと一緒に理想の職場を探すのも良いでしょう。
ではまた。
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