私たち看護師の心からの叫びですよね。
そこで本記事では、給料を上げてほしいと願うママナースへ「給料をアップさせる方法」を伝授します。
本記事を読めば、給料をアップさせる具体的な方法がわかりパッと実行できます。
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「割に合わない」を吹き飛ばす!ママナースの給料を上げる方法
「他の職業で仕事をするよりも給料が高く、いつでもどこでも働ける看護師に魅力がある」
と思っているママナースが多いのも事実です。そこで、
2つの方向から、給料をアップさせる方法を紹介します。
<手当を増やす方法>
給料にさらなる手当を増やす方法を2つ紹介します。
夜勤をする・夜勤回数を増やす
「看護師の給料が高い理由」の大きな役割を占めているのが、夜勤手当です。
1回の夜勤手当は、3交替制の準夜勤で4,000円前後、深夜勤で5,000円前後。
2交替制の場合、夜勤1回の手当が11,000円前後となっています。
- 日勤常勤で働いているのであれば、常勤(夜勤あり・フルタイム)へ変更する
- 夜勤あり常勤で働いているのであれば、夜勤回数を増やす
を考えましょう。
ただし、日勤常勤やパートで働くのに比べて、子育て中のママナースが夜勤をするのは、ハードルが高いです。
- パートナーや両親の支援、病院に保育施設があるなど、サポート体制が万全であること
- 子どもが小学生に上がり、生活リズムに余裕が出てきた
といったタイミングが非常に重要です。
夜勤手当のために、無理に行動することは避けてくださいね。
忘れがちになりますが、看護師の常勤業務は看護の仕事だけではありません。
一般業務に加え、「新人教育、委員会や係活動、勉強会・研修、看護研究」と多忙を極めます。
無理な働き方はパートナーや親に影響したり、子どもへ負担が伝わってしまう可能性が高いです。
参考資料:看護師の夜勤手当の相場平均はこれくらい!みんなこんなにもらってるの…?
専門・認定看護師の資格を取得する
専門看護師や認定看護師の資格を取得して、資格手当を増やす方法もあります。
しかし、結論を言うと、ママナースにこの方法はオススメしません。
なぜなら、日本看護協会の調査によれば、
「資格取得が処遇に結びついていないと回答した者が8割以上を超えていた」
からです。
ウソでしょ?と絶句です。
資格手当は、すべての医療機関で支給されているわけでありません。
専門看護師・認定看護師の過半数が「資格手当がない」と回答しています。
資格手当が支給されていたとしても、支給額に「不満」「やや不満」と回答した者が70%に達していました。
まさに時間をかけ、努力しても「仕事に対して給料が割に合わない」を体現しているでしょう。
ちなみに、数少ない「毎月資格手当がもらえる医療機関」でも、専門看護師は 11,279円、認定看護師では 8,530円。
私が夜勤を1回増やせば、吹き飛んでしまうような金額です。
薄給の手当で重い責任を負うわけですから、ほんと割に合いません。
将来の看護の発展に重要で大切な高難易度資格なのは事実です。
しかし、「かける時間と努力に対して、給料が割に合わない資格」といっても過言ではなく、ママナースにはオススメしません。
「志の高い看護師の名誉職?」とも言えるのではないでしょうか。
もっと厚遇されないと、専門分野で活躍する看護師の元気が出ないよ〜。
参考資料:日本看護協会「2022年度 専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査」報告書
「専門看護師」と「認定看護師」とは
<専門看護師>
専門看護師とは、ある特定の専門看護分野において卓越した看護実践能力を有することを認められた看護
師をいう。
看護師として 5 年以上の実践経験を持ち、看護系の大学院修士課程を修了し、看護系大学協議会が定める所定の単位を取得した後に、 日本看護協会が行う専門看護師認定審査に合格することで取得できる資格。
<認定看護師>
認定看護師とは、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することを認められた看護
師をいう。
看護師として 5年以上の実践経験を持ち、日本看護協会が定める 600時間以上の認定看護師教育を修め、認定看護師認定審査に合格することで取得できる資格。
<基本給からアップさせる方法>
「基本給をアップさせる方法」を4つ紹介します。
パートから常勤になる
働き方をパートから常勤にすることで、給料をアップさせることが可能です。
常勤と言っても、
- 常勤(夜勤あり・フルタイム)
- 日勤常勤
の2つがあります。
常勤(夜勤あり・フルタイム)へのチャレンジは、現在の家庭状況によって難易度が上下します。
けれども、周囲のサポートがあればパートからの変更も可能です。
また、日勤常勤であれば、子どもが小さい内は時短勤務や夜勤免除、残業の免除などの制度をうまく活用するのがオススメです。
日勤常勤は、「夜勤あり常勤」よりも「夜勤手当がない、基本給が低くなる」というデメリットがあります。
ですが、生活リズムを一定に保ちながら、パートよりも高い給料を得ることができます。
しかし、給料がアップする反面、
「5日勤、委員会・係あり、勉強会・研修への参加、看護研究あり」
といった業務量のアップも見込まれます。
自分が常勤でやっていけるタイミングを見計らって挑戦しましょう。
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昇進を目指す
常勤になって、キャリアを積んで、
看護師主任 → 看護師長 → 看護部長
と、昇進していくことで基本給をアップさせることができます。
小さい子どもを子育て中から昇進のことなんて考えられない。
と思う方が大半だと思います。
子育て・家事だけでも大変ですからね。
子どもが小さいうちは、普段の生活でも様々なトラブルが出てくるので、常勤で働く壁は高いと考える方も多いです。
しかし、もし昇進して給料アップを目指すなら、将来を見据えて早い段階で常勤にシフトも考えましょう。
「日勤常勤で子育て支援制度を活かして働く」といった方法もあります。
ただし、看護師は他職種に比べて、看護師人数のわりに圧倒的に昇進ポストが少ないのが難点なところ。
主任、師長となっていくのも運要素があります。
ちなみに日本看護協会の調査によると、
- 看護師長相当職の基本給月額は、平均370,949円(平均年齢54.0歳)
- 主任相当職の基本給月額は、平均327,143円(平均年齢50.1歳)
- スタッフ(非管理職)の基本給月額は、平均323,298(平均年齢53.0歳)
※各病院で最も高い割合で支給されている基本給の平均値(最高額の平均値)
看護師長にまでなると、およそ5万円の基本給差が出てきますが、主任とスタッフではおよそ4,000円の差です。
スタッフの夜勤回数によっては、主任とさほど給料差はないと考えられます。
主任は責任や仕事量が大幅に増えるのに、給料が割に合わないと感じてしまうかも。
参考資料:日本看護協会 2012 年 病院勤務の看護職の賃金に関する調査 報告書
学歴をアップさせる
看護師も学歴によって給与に差があるのはご存知でしょうか?
結論を先に言うと、学歴が上がれば基本給のアップにつながります。
しかし、時間と労力がかかりすぎるため、ママナースにはオススメしません。
子育てが落ち着き、向上心がある方は存分に打ち込んでいただいたら良いという感じです。
私が実際に大学病院で勤務したとき、短大卒の同期がいたのですが、大卒の私が月収で3万円ほど高く、
え!学歴でこんなに違うの?
やってること一緒なのに?
と衝撃を受けました。
ちなみに、2022年度実績「新卒看護師の初任給」を紹介すると、下記のとおりです。
- 高卒+3年過程卒平均基本給203,276円、平均税込給与総額263,711円
- 大卒平均基本給209,616円、平均税込給与総額271,730円
- 大学院卒基本給220,700円(A大学病院:2023年4月予定)
※2023年11月8日現在
日本看護協会調査によると、
「高卒・3年過程卒」と「大卒」を比べると、月額でおよそ8,000円の差があります。
年間にすると、96,000円。
約10万円の年収差が出ます。
年収差10万円は大きいですよね。
大学院を修了していれば、大卒の基本給よりもさらに1万円プラスという医療機関もあります。
しかし、大学院卒に基本給を上乗せしている病院は、研究機関と連携した大病院ばかり。
一般病院で、大学院卒を評価するところは極めて少ないと言えるでしょう。
私も大学院卒ですが、給料の上乗せは一切ありません。
けれども、小さな田舎にある病院なので、学歴と経歴から評価をしていただけたのかなと思っています。
私は、スタッフ看護師をすっ飛ばして「看護師主任」からキャリアを再スタート。
学歴のメリットでもあると感じています。
参考資料:日本看護協会調査研究報告 <No.99> 2023 2022 年 病院看護・助産実態調査 報告書
転職サイトで収入がアップする職場を探す
最も効率よく「給料アップをさせる方法」は、転職サイトを活用です。
いろんな病院や施設を比べながら、自分が納得できる収入の職場を選べます。
転職サイトでは、個別にアドバイザーがついて、自分の希望にあった職場を無料で探して提案してくれます。
子育てや家事に多忙なママの転職に最適。
また転職サイトは独自に非公開求人を保有しています。
以前(今)の収入よりもアップする可能性を十分に秘めています。
<職場探しで気をつけてほしいこと>
ただし、転職サイトで職場を探すときに注意してほしいのが、
高給与ばかりに目を奪われすぎて、現在のベース(基本環境)を下回る職場を選んでしまわないことです。
たとえば、
のんびりした働き方ができる慢性期看護が良いにもかかわらず、高給与にとらわれ急性期の多忙な職場を選んでしまった。
以前の病院には子どもがのびのびと遊べて、安く利用できる保育所が併設されていた。
しかし、高給与にとらわれ転職した結果、保育施設が併設されておらず、近くの保育所を利用するため逆に利用料がかさんだ。
といった、
「以前は当たり前だった環境が、他の病院や施設にも当然ある」という意識を持って転職活動をするのは危険です。
自分が転職で絶対に外せない項目を、事前にピックアップしておきましょう!
アドバイザーさんと相談しながら、無理なく働けて給与アップにつながるように進めていきます。
年収アップを目指すなら転職のプロにおまかせ!
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看護師の賃上げに関するQ&A
看護師の賃上げに関する質問にお答えします。
看護師の処遇改善で手当はいつから増えますか?
2024年現在、看護師の処遇が改善されているのは一部の病院や施設に限られ、全看護師の処遇が改善されているわけではありません。
該当する施設かどうかを確認してください。
看護師の給料が上がらない理由を教えてください。
看護師の給料が上がらない大きな理由の1つに、子育て中の看護師がワークライフバランスのため「非常勤(パート)」を選択しやすいからではないかと推察されます。
今後、看護師の給料は上がっていきますか?
日本看護協会を中心に、看護師の給料アップについて活動がされています。
しかし、絶対に上がっていくという断定はできません。
「看護師の給料を上げてほしい!ママナースの給料をアップさせる方法を伝授」まとめ
本記事では、給料を上げてほしいと願うママナースへ「給料をアップさせる方法」を紹介しました。
給料をアップさせる具体的な方法がわかり、パッと実行できそうなものもあったのではないでしょうか?
自分ができることから取り組み、給料アップへつなげていきましょう。
<最短で給料アップを目指せる>
最速・最短で給料アップを狙うなら、転職が最適です。
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