毎日残業し、激務をこなして神経をすり減らす。
患者から罵詈雑言を浴びることもある。
家に帰ればご飯の支度をし、子どもと、下手をすれば夫の面倒までみないといけない。
やっと寝られたと思ったらもう朝。
「私の人生、看護師、子育て、ホントにこれでいいの?」
と悩む看護師ママを1人でも減らしたい!
本記事では、先輩看護師ママたちの体験談や私の経験をもとに、子育てと仕事を両立する7つの方法を紹介します。
7つの方法を実践すれば、子どもが小さいうちの後悔が、きっと少なくなるでしょう。
「子育ても看護師の仕事も精一杯やって、後悔だけはしたくない!」
という方は、最後までご覧ください。
後悔しない!看護師ママが子育てと仕事を両立する7つの方法
後悔しない!子育てと仕事を両立する7つの方法
ひとつずつ見ていきましょう。
パートナーとよく話をする
子育てと仕事を両立できるキーマンは、パートナーといっても過言ではありません。
近くに両親が住んでいて、助けてもらっている方もいるでしょう。
しかし、パートナーはきっても切り離せません。
「自分は何を大切にして、どんな将来を考えているのか」
について、パートナーとしっかり話をしましょう。
- どんなことをして欲しいのか
- どんなヘルプが必要なのか
を話し合い、お互いが支えあって、良い関係を築いていくことが大切です。
私の場合では、妻が事務職パート、私が看護師フルタイムで夜勤ありです。
お互いの両親は近くにいないので、妻と協力し合っています。
子どもたちは、私たちの愛情をたっぷりと受け取って成長しています。
妻が家事だけに追われないように、お風呂そうじ、毎週のゴミ集め・ゴミ捨て、習いごとの送迎を実施。
私の仕事として、自分ができる家事はおろそかにしません。
家族で食事をし、話をする時間をとる。
食事の際、妻の話をよく聴くことは、意識してめちゃくちゃ大切にしています。
自分は何を大切にして、どんな将来を見据えているのか
について、話せる機会を常にもうけ、パートナーと共有して理解を深めましょう。
働き方はパート勤務を優先させる
子どもが小さいときは、パート勤務を選んで子育てを優先し、身も心も安定して過ごしている方も多いです。
1歳と3歳の子どもをもつママナースです。
やはり子どもを抱えて、残業や夜勤は正直むずかしいです。
私はどうしても急性期に戻りたくなったのでパートで週3だけ勤めてます。
しかし、それでも保育園のお迎えのときに体が辛いときもあります。
1人目の産後は人間関係や慣れた職場に戻りたくて、同じ場所に復帰しました。
けれども、体力を使う部署や科の場合、子育てとの両立は本当にむずかしい、というか辛いですよ。
相当志しが高くないと…。
参考:Yahoo!知恵袋
出産後、療養型に転職しました。
子どもが小学校の高学年くらいになるまでは、パートでいるつもりです。
やはり総合病院となると、自分の時間を使っての勉強会や研究、学会出席などの必要が出てくると思います。
お姑さんが家の事を全部やってくれるなら、「まだ頑張れるかな?」とも思うのですが。
ベテラン看護師でも育児との両立となると、かなり大変な思いをしています。
毎日泣いてるママを見て育つお子さんは、幸せでしょうか?
お子さんは、泣いてるママより笑ってるママの方が好きだと思います。
育児が落ち着くまでは、パートにするという選択肢もあります。
参考:Yahoo!知恵袋
たくさんの看護師ママの体験談を読みましたが、
子どもが未就学のうちは、看護師パートを選ぶのも1つの手段。
パートナーと2人で、子どもとの関わりを大切できます。
ゆとりをもって、子育てと仕事を両立させている方が多いです。
子どもが未就学のうちから保育園を活用し、パートナーや祖父母の協力もあってフルタイムで働いているという方も、もちろんいます。
- 子どもは勝手に成長していくんだから、親は手をかけすぎない方が良い。
- 必死に働いている姿を見せれば、子どもも親の気持ちを理解してくれる。
これらも1つの考えなのかもしれません。
しかし、子どもが小さいうちは、「ママができるだけ側にいてほしいもの」です。
ママの優しさと愛情にたっぷりと触れることで、子どもは心身ともに健やかに成長します。
実は、私の母が看護師でした。
母は私が未就学児のころ、特養や障がい者施設での日勤勤務をメインにして働いてくれました。
祖父母の協力があって寂しくはなかったです。
しかし、母が帰ってくるのを心待ちにしていたのを覚えています。
母に会えるうれしさは格別でした。
核家族化が進んでいく現在。
昔のように、祖父母の協力が得られる環境も、ずいぶん少なくなっています。
そうなると、パートナーである夫との2人3脚での仕事と子育ての両立になる。
お互いがフルタイムで働けば、どこかに必ず無理が生じてきます。
子どもは「疲れたママ・イライラしたママ・悲しそうなママ」を敏感に感じとります。
未就学児の間だけでも、子どもを優先したっていい。
融通のきくパート勤務を選ぶ方法は、子どもを優先するには最適です。
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子どもとの接し方を工夫する
看護師として働いていると、1日があっという間に過ぎていきますよね。
忙しい1日の中、子どもとの時間は
- 朝の出勤前
- 夕方の帰宅から寝るまで
という短い時間になるという方も多いのではないでしょうか?
そんな短い時間だからこそ、子どもたちとの時間は貴重です。
私は成長を見守るとともに、たっぷりの愛情を伝えたいと思い、3つのことに注意して子どもたちと接するようにしています。
<子どもと接するときの3つの注意>
- 子どもと話をするときは手を止め、体を子どもの方へ向けて表情をみる。
- まずは子どもの話をしっかり聴く(自分の意見はあと回し)。
- ギュ〜ッと抱きしめる。
の3つです。
これは私のオススメの本からの学びを用いています。
子どもに対して、
「ちゃんと見ているよ〜。」
と気持ちを伝えるために、体をちゃんと子どもの方へ向けるように心がけています。
すると、子どもが「どんな表情をしているかがハッキリとわかる」んです。
子どもたちの表情をみれば、
- 悲しいのか
- 怒っているのか
- 悩んでいるのか
- つまらないのか
- 楽しいのか
- うれしいのか
- 元気なのか
なんて一目瞭然。
そして、子どもがどんな思いや考えをもってお話をしにきてくれたのか、”うんうん”とうなずいて聴くのです。
スマホ見てたり、何か用事をしたりしながら、子どもの顔に向かい合わず適当に聞き流していませんか?
顔をみて相槌をしているだけで、子どもたちは、どんどんいろんなことをお話ししてくれます。
これだけで、子どもたちを理解することにつながります。
お話しを聴いたあとは、「お話ししてくれてありがとう!」の意味をこめてのハグです。
私の息子たちも小6と小4と大きくなってきて、お兄ちゃんはハグも恥ずかしくなってきたのですが。
小6のお兄ちゃんは、代わりに意識して頭をそっとなでるようにしているし、
小4の次男にはギュ〜っとハグして安心と愛情を注ぐようにしています。
短いスキンシップの時間だからこそ、ちょっとした工夫をして過ごすことが重要なのです。
職場の同僚(看護師の子育ての先輩)に相談する
- 同じ年代の子どもたちを育てている方
- 子どもたちが成長して少し手が離れた方
- 子育てを終えてバリバリ働いている方
といった職場の同僚たちからいろんな意見を聞いてみましょう。
子育てと仕事の悩みは、10人いれば10通りの悩みがあるかもしれません。
けれども、共通するところが必ずあります。
子育てと仕事の両立が辛いと思ったときって、どうしても辞めちゃおうが先行してしまいます。
しかし、まずは立ち止まりましょう。
辛いと思っている状況を理解ある上司や、先輩・同僚に相談してください。
みんな上手くやっているように見えるだけで、同じように悩んでいる人もいるし、悩みを乗り越えてきた人もいるのです。
悩みが共有されることで、お互いに協力しあえる環境になります。
- 自分が大切にしていること
- 自分が将来どうなりたいか
「人生の何に価値をおくのか」を明確にしておくことで、参考にできるところや共有できるところがあるはずです。
話を聞いた内容の、すべてをマネする必要はありません。
一部分を切りとって取り入れるのでもいい。
意見をヒントにして、自分なりに行動すれば良いのです。
祖父母の協力を得る
パートナーの協力はもちろん、自分の両親や義理の両親の協力が得られれば、心強いです。
子育てと仕事の両立において、グッと心にも体にも余裕が生まれるのは間違いありません。
しかし、安易に未就学児の子どもを預けっぱなしにすると、
祖父母にも過度な負担となってしまう場合があるので注意してください。
祖父母としっかり話し合って子どもを預けましょう。
預けたあともその都度、子どもの様子、祖父母の様子を伺いながら調整をしていきましょう。
子育てしやすい部署へ移動できるか相談する
- 残業が当たり前
- 業務が忙しすぎて心身ともにまいっている
- イヤな人間関係に耐えられない
といった自分の力ではどうにもならない仕事の悩みは、かなりストレスが高くなります。
- 仕事や家事で余裕がなくてイライラして、つい子どもに八つ当たりしてしまう
- 日々の生活を過ごすのが精一杯で、しっかりと子どもに関われていない気がする
- 残業が多く、気がつくと毎日子どもの寝顔しか見ていない
仕事の悩みは、子育てや家族との関係も悪化させていくことでしょう。
状況が悪くなってしまう前に行動し、対処することが重要です。
解決策の1つとして、業務の多忙や人間関係での悩みであれば、異動を申し出ることも考えてみましょう。
異動することで、職場環境がガラリと変わって、気持ちも新たに働けます。
私は2021年6月に8年勤めた病棟から異動になりました。
職場環境が変化すると、
- 仕事の内容も
- 人間関係も
- 仕事に対する気持ちも
いっぺんに新しくなります。
大変と感じる部分もあります。
しかし、子育てと仕事の両立ができないブラックな環境から脱出できる方法の1つです。
子育てしやすい職場に変える
- 異動しても仕事と子育ての両立は大変そう。
- 子育てを優先に考えると、今の病院じゃむずかしい。
という気持ちが強いのなら、転職を選択肢の1つとしてオススメします。
私の場合は、
- 子育てや家族との時間がおろそかになる
- 自分が思い描く人生が送れない
といった気持ちが強くなり、心に余裕をもって働けそうな「精神科看護師」へ転職しました。
職場を変える転職は、決して悪いものではありません。
私はすでに転職を経験していて、いろんなところでの体験が蓄積されています。
看護師(1年) → 警察保健師(3年) → 大学教員(5年) → 精神科看護師(11年)
という職歴です。
看護師だけでは身につかなかった知識や技術が満載です。
得た経験は誰のものとも違いますし、とても貴重だと感じています。
「自分の意志や夢をかなえるために、自由に職場を選ぶ。」
これが転職です。
自分の描く人生が生きられない職場にいて、我慢して老いていく人生が素晴らしいとは思えません。
子育てと仕事で悩んでいる方への1つの解決策として、転職を視野に入れておくことは、とても重要なのです。
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「何のために働くのか」自分の軸を決めよう
子どもが小さいとき、看護師ママは「働き方にどんな悩み・理由を抱えている」のでしょう。
先輩ママ看護師の体験談を聞いてみると、大きく3つの悩みが浮かびあがってきました。
では3つの悩みをのぞいてみましょう。
子育て中はフルタイム or パート?あるいは専業主婦でいるべきか?
子どもが小さいときは、子育てに専念したいと希望をもつ看護師ママも多いです。
しかし、仕事もしたい気持ちがあって、子育てと仕事の狭間で心が揺れる。
「フルタイムに戻るタイミングはいつがいいの?」と悩む様子がうかがえます。
総合病院(急性期18年勤務)を退職しました。
再就職を考えています。
子どもが小さいため、パートでの勤務を希望しています。
急性期での仕事が好きなので、また総合病院で働きたいという思いもある。
しかし、残業も多いことが予想されます…
老健など残業が少ないところで再就職して、子どもが大きくなったら、また病院で働いたほうがいいのか…
人によって優先するものは違うとは思います。
みなさんのご意見を参考にさせていただきたいです。
参考:Yahoo!知恵袋
28歳、看護師をしています。4歳と2歳のむすめがいます。
今後パートで働くか、このまま常勤(夜勤あり)で働き続けるか悩んでいます。
というのも、正直、子育てがおろそかになってしまっているからです。
仕事の日には、のんびり食事している娘に向かって「早く食べなさい!」とせかしてしまいます。
帰りは遅く、まともにかまってあげられない。
寝る前に絵本を一冊読んであげるのが精一杯・・・。
そろそろ上の子も、習い事をさせたいですが、とてもそんな時間はありません。
職場の人に相談したら、
「もったいない。せっかく大学までいってるのにキャリアを捨ててしまうの?」
「子どもなんて、勝手におおきくなるのよ」
といわれました。
マンションを購入しローンがあるため、専業主婦になるのは経済的に不安です。
半日のパートなら贅沢しなければ何とかなるのですが・・・。
「お金をためられるのは子どもが小さいうちだけ」
とも言われました。
このまま働き続けるのは母親としてどうなのか、夫はどちらでもかまわないと言ってはいます。
理想としては子育てに専念するほうがいいんですよね。
迷っている自分が嫌です。
参考:Yahoo!知恵袋
子育てしながら夜勤もするべき?
小さな子どもを子育て中も、フルタイムで夜勤をするべきか悩む看護師ママは多いです。
実際の声を聞いてみましょう。
私は、娘が10ヶ月のときに、託児所付きの病院へパートとして入職しました。
オッパイを終わらせた1歳3ヶ月から、月に一度、夜勤をしはじめたのです。
病院と生活のペースに慣れてきたので、昨年、正社員になりました。
娘は『母ちゃんは働きに出るもの』と思っているようで。
夜勤入りの日は泣きませんが、帰ってきたらべったりです。
その時に、「今、夜勤をするべきなのかなぁ・・・。」と悩むこともあります。
参考:Yahoo!知恵袋
夫や祖父母などから子育ての協力が得られるか
フルタイムだろうと、パートであろうと、看護師をしながら子育てをするには、パートナーや祖父母といった家族の協力が必要です。
子どもが小さいうちは病気しやすいし、子どもの熱が出るたびに仕事を休めるような職場環境か?
周りに協力してくれる人はいるか?
旦那さんはあなたが働くことをどう思っているか?
共働きの方がもっと貯金できるけど、家事や子育ての負担を分担できるかどうかも問題ですよね。
私は親の協力があったし、田舎住みで近所の人達も協力してくれたので全く問題無かったです。
参考:Yahoo!知恵袋
「3つの悩みから何のために働くのか」を確認する
大きな3つの悩みから、子どもが小さいとき、
自分なら、何を中心(大切)に「何のために働くか」を確認しておきましょう。
<何のために働くか(働く理由)>
- 子どもや家族との時間を優先したい
- フルタイムでお金をしっかりと稼ぎたい(夜勤もバリバリする!)
- 自分が働きたい職場でキャリアアップをしたい
といった、看護師ママの根底にある働く理由があります。
どれが正解というわけではありません。
自分の軸(何のために働くか)を決めておくことで、気持ちがブレずに行動することができます。
自己責任で決めた揺るがない気持ちがあれば、おのずと後悔は少なくなるものです。
「後悔だけはしたくない!看護師ママの子育てと仕事を両立する7つの方法」まとめ
看護師として働くママたちは、厳しいシフトや残業と子育ての両立に悩みながら過ごしています。
特に、子どもが病気になった際の急なお休みや、残業などに対応しながらの子育ては心身を疲れさせる。
しかも、仕事と家庭の両方でベストを尽くせていないと後悔を抱かせるのです。
本記事では、そんな看護師ママの悩みに対し「子育てと仕事を両立する7つの方法」を紹介しました。
最終的には、自分自身が子育てや仕事をどう捉え、どんな生活を望むかが重要です。
本記事が、自分の考え方を整理し、ライフスタイルに合った働き方ができるようになる一助となればうれしいです。
最後に、アメリカインディアンに伝わる「子育て四訓」を紹介して終わりにします。
「子育て四訓」
- 乳児はしっかり肌を離すな
- 幼児は肌を離せ、手を離すな
- 少年は手を離せ、目を離すな
- 青年は目を離せ、心を離すな
ではまた。
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