はじめに
本記事は子育てや家族との時間を大切にしたいけれど、できなくて悩んでいる看護師さんへ向けて書いています。
本記事を読むと、育児と仕事の両立を目指すママさん看護師が、転職時に押さえておくべき8つの条件を知ることができます。

Aさんの例
夫の給料は手取り25万前後。
しかも夫は仕事中心で、育児や家事はほぼ毎日ワンオペ。
家と車のローン、 子どもたち(2人の息子)の教育費の貯蓄のためにふんばってきたけど、もう疲れてしまった。。。
できるだけ残業をしないように急いで仕事を終わらせ、保育園へ次男を迎えにいく毎日。
小学校2年生の長男はひとりお留守番。
寂しい思いをさせちゃってごめんね。
このままフルタイムでのりきるか、、、思いきってパートに変更するか。
はたまた新しい病院へ転職するか。


「育児と仕事を両立したい」と思って、がんばってがんばってやったとしても、病院によっては物理的に両立ができない場合もあるでしょう。
また、家庭でも、
- パートナーである旦那さんが協力的な方
- 協力したくても理由があってできない方
- 悲しいことに協力が得られない方
とさまざまなケースがあります。
転職するさいに、

と後悔することだって少なくありません。

今日のお話
育児と仕事を両立するために、看護師の転職で経験した「転職するときに押さえておくべき8つの条件」
についてお話をさせていただきます。

今回お話しする8つの条件は、女性看護師の普段の働き方も考察したうえで、男女に共通するものだと確信しています。
私が転職したさいに、
- この条件についてはもっと把握しておくべきだった
- これは確認しておいて正解だった
というように失敗や成功がありました。

ぜひ、育児と仕事の両立に向けた転職をするさいの参考にしていただければ幸いです。

育児と仕事を両立したいママ看護師が転職時に押さえておくべき8つの条件
年収がアップする
キレイごとなしで転職の条件でもっとも注目べきは”給料”です。

人間関係ももちろん大事ですが、転職を複数回くり返した私の経験からすると、
人間関係のゴタゴタはどこの職場に行っても何かしらある
です。

まず転職のときは、
給料の下がる転職は絶対しない
これを大原則としてください。
一度契約した給料は劇的に上がることはありません。
あと、就職後に「昇給があるか」を確認しましょう。
けれども自分からは聞きにくい部分ですよね。
そんな場合は、転職サイトをつかってキャリアアドバイザーさんを通して念入りに確認しましょう。
- 昇給回数は年何回か
- 過去5年「毎年いくらの昇給があるか」
を必ず確認してください。


看護師も人間です。

充分な報酬があるからこそ、生活が安定し心が優しくなって、より質の高いケアの提供につながると思っています。
余談ですが
わたしは看護大学教員の人間関係に疲れ、給料が下がるのをおかまいなしに転職してしまいました。
現在は夜勤の回数を増やし、妻がパートに出てくれたので生活が安定しましたが、お金の大切さを痛感したんです。
ちなみに、私が勤める病院(以下:当院)は、毎年1回の昇給と明示されていますが、
- 昇給がない年もあったり
- 昇給額が数百円だったり
あまり待遇が良いとは言えません。
病院がしめす情報をうのみにせず、キャリアアドバイザーを通して正確な情報をつかんでほしいと思っています。
定時退社できる
子育てや家族との時間を増やしたいなら、
残業がなく定時退社できる病院を選びましょう。
そのためには、

認知症専門である当院だと、16時半までには1日の最後の業務である「オムツ交換」が終わります。
終業時間の前に「不測の事態」が起こらなければ、ほぼ毎日定時退社できるというわけです。
こちらもチェック
急な休みにも寛容

急な休みにも寛容な「休みやすい病院」を選択しておくことが重要です。

私もスタッフから朝に子どもが病気で休むといった連絡があれば、2つ返事で

と返すだけですので。
急なお休みがあっても、他のスタッフがいれば仕事は回ります(←重要なポイント!)。

私の経験上ですが、病棟スタッフが多ければ気兼ねなくお休みをとりやすい傾向があります。
私の妻はパートをしていますが、1人事務で

と話していました。

マンパワー不足が深刻な看護師の職場ですが、クリニックなどの少人数の職場より、できる限り病棟スタッフの多い病院を選ぶことが、お休みしやすい秘訣です。
有給休暇がとりやすい
「急な休みにも寛容」に関連がありますが、有給休暇(以下:有休)が取りやすいかどうかは、育児と仕事を両立させる大切なポイントです。
子どもの病気による急な休みはもちろん、何かの用事で休まなければならないときが必ずあります。

有休のとりやすさは、現場のスタッフ数やそのときの病棟の状況で変わってきます。
病院ホームページから自分で「有休消化率」を確認しておくのも大切ですが、転職サイトのキャリアアドバイザーから内部の様子や情報を得るとなお良いでしょう。
家から近い
「家から近くに職場がある」はほぼ必須の条件です。
たとえば、通勤時間が片道1時間としたら、往復2時間。
これに事前準備として1時間を加えると、通勤のみに3時間も使っていることになります。

通勤時間を減らせば、そのぶん育児や家事、家族との時間に有効活用できます。
通勤時間は片道30分以内になるようにしましょう。

といった考えは捨ててくださいませ。

時間の短縮で自分の疲労も抑えていきましょう。
保育施設がある
育児と仕事の両立の面から考えると、未就学児から低学年を預かってくれる保育施設が併設されている病院は魅力的です。

夜間保育ができるなら、正社員で就職し、夜勤にも安心して入ることができるでしょう。

当院でも保育所があって、日中のみ保育がされていますが、育児と仕事の両立の強い味方になっています。
夜勤は2交代

なぜなら2交代夜勤だと、
育児や家族時間といった「プライベートの時間」を確保しやすいからです。
3交代夜勤だと、たとえば
- 8:45〜17:00
- 16:30〜24:00
- 0:00〜9:00
といった就業時間になり、生活リズムが崩れやすく、
- 夜遅くに出勤や
- 夜遅くに帰宅
- 早朝からの出勤など
プライベートのまとまった時間がつくりにくくなっています。

反対に2交代になると、たとえば
夜勤時間は16:30〜翌朝9:00となって、生活リズムが崩れにくく、まとまった時間がつくりやすいです。

こちらもチェック
転勤がない
規模の大きな病院に勤めると、いくつか施設があって頻度は少ないかもしれませんが転勤になる可能性があります。
部署の異動でさえ、環境が変わると心身への負担が大きいです。

転勤となると、その自分への負荷は計り知れません。

あらかじめ転勤がない職場を選択しておきましょう。
育児と仕事を両立したい「ママ看護師が転職時に押さえておくべき8つの条件」まとめ
以上、育児と仕事を両立したいママ看護師が「転職時に押さえておくべき8つの条件」をお話しました。
8つの条件は以下のとおりです。
8つの条件
- 年収アップがある
- 定時退社できる
- 急な休みにも寛容
- 有給休暇がとりやすい
- 家から近い
- 保育施設がある
- 夜勤は2交代
- 転勤がない
この8つの条件をすべて満たしていれば、育児と仕事の両立がしやすくなることは間違いなしです。

自分にとっては他にも「この条件が必要だ」と考えるものもあるでしょう。
しかし、

- 本当に定時退社できるのか?
- 有給休暇が取りやすいのか?
- 離職率は少ないのか?
- 保育施設はどのくらいの利用率があるのか?
といった転職先の情報を自分ひとりで集めるのには限界があります。

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