はじめに
本記事は子育てや家族との時間を大切にしたいけれど、できなくて悩んでいる看護師さんへ向けて書いています。
本記事を読むと、子育て世代の看護師が転職をするさい、パートナーを不安にさせずに応援してもらう方法を知ることができます。
パートナーに「転職する」と気持ちを伝えるとき、
と不安になりますよね。
しかし、反対にパートナーとしては、
現在の慣れた状況から変化を求められるので、本人とは別の不安が生まれてくる
でしょう。
しっかりとパートナーの応援を得るためにも、
転職したら生活がどんなふうに変わってしまうのか?
を丁寧に説明して安心を与えてあげなければなりません。
そこで今回、パートナーを不安にさせずに応援してもらう方法として、
「自分が転職するメリットを3つの項目から伝える」
をご紹介させていただきます。
この方法は、看護師と保健師を4年経験後、看護大学の教員を5年した私が、
精神科看護の現場へ看護師主任として戻るさいに、実際にパートナーである妻へ行った方法
です。
伝える3つの項目とは
3つの項目
- 経済的なこと
- 子育て・家族に関すること
- 仕事のこと
です。
転職をするときは、必ずメリットとデメリットがあります。
その際、メリットが大きくデメリットを上回ることをパートナーに伝えて安心してもらいましょう。
なぜなら、
転職にてメリットが大きく、家庭での生活の安定が保障されるとわかれば、パートナーからの大きな反対はほとんどありません。
特に前述した「経済的なこと、子育て・家族に関すること、仕事のこと」の3つは転職の影響をとても強く受けるので、
「この部分にメリットがしっかりある」
と伝えることが重要です。
自分が転職するメリットを3つの項目から伝える
経済的に安定した収入を得られることを伝える
転職でパートナーに大きな不安を与える要因の1つに経済的な変化があります。
たとえば、
という可能性です。
看護師が転職する理由の1つに「給料が上がらない」ことが挙げられています。
こちらの記事もチェック→【仕事を辞めた本音】子育て世代の看護師が転職する5つの理由
転職したときに大幅に収入がアップするような転職であればOKですが、
- 現在の収入とほぼ同じ金額での転職であったり、
- 夜勤の回数によって収入が変わってしまう
場合には、収入が減ってしまう不安がつきまとい、パートナーの大きなストレスとなるに違いありません。
この不安は、早い段階でぬぐいさってしまう必要があります。
妻はそれまで専業主婦で、ちょうど
と願望があったため、「妻のパート収入も合わせれば現状を維持できる」ことを話し合いました。
また、
- 夜勤の回数を増やしてもらうことで収入を増やせる
- 所得税が安くなる
- (職場が近くなるので)交通費も安くなる
といった説明をして、妻から納得を得られたのです。
ただ、実際に転職したときは、見通しが甘く、
- 夜勤も慣れるまで入れず
- 初年度はボーナスも少ないうえに
- 税金は高い(前年度から算出されるので)
この点については、本当にわたしの大誤算(収入の見通しが甘かった)だったので、
転職する方が、家庭の経済的な柱である場合には、余裕をもった収入が得られるように十分に注意をしてください。
わたしのようになってはいけません(汗)。
特に子育て世代の看護師が転職するさいは、子どもの成長にともなってお金がかかるため、
です。
パートナーの不安を吹き飛ばせるように「安定した収入」を計算し、伝えられるようにしておきましょう。
子育て・家族にどんな良い影響があるのかを伝えよう
経済的な収入の安定が伝えられたら、次は子育て・家事にどんな良い影響があるのかを伝えます。
- 給料がアップするので食費や教育費、遊興費に回せる
- 正社員で毎日勤務だったが、パートへ変更で週4勤務となり家族で過ごす時間が増える
- 子どもの「習いごと」の送り迎えができるようになる
- 休日が増え家族でお出かけできる
- 通勤時間が短くなるので朝に子どもたちの登校準備ができる
など、どんな些細なことでもいいので、たくさんの良い影響を思いつくかぎり伝えましょう。
パートナーに伝えるためには、
実際に転職したとしたら「こんな変化が起きる」ということを自分の中であらかじめ予測できます。
中にはデメリットも浮かびあがってくることでしょう。
転職するさいに、例えば
「給料が2倍になる」
といった、いくらメリットがあったとしても、デメリットが上回るようでは良い転職といえません。
さらに給料が良くても、
- 休みがない
- 通勤時間が2倍になる
- 帰りが遅い
のでは、間違いなく心身の健康を悪くしてしまいます。
”転職そのもの”をしっかりと客観的にとらえることが大切
です。
ここはすごく大事なポイント。
わたしのケースでは、転職にさいして、「給料が下がる」という大きなデメリットもありましたが、
妻が、
という希望と合致して、「わたしと妻の2馬力収入」でうまくその経済的なデメリットをカバーできました。
それをふまえた上で、デメリットを上回る「子育て・家族」へのメリットを妻に伝えました。
子育て・家族へのメリット
- 通勤時間が短くなるので、朝は子どもたちの登校準備が一緒にできる
- 定時退社で夕食はみんなで食べられる
- 休日は仕事のことをいっさい考えずに子育て・家事ができる(洗濯物干し、ゴミ集め・ゴミ出し)
- 夜勤以外のほぼ毎日お風呂を洗って子どもたちと一緒にお風呂へ入れる
- 子どもたちに何かあったときにすぐお休みが取れる
- 夜勤明けも含めると家にいることが多くなるので、妻が出かけてもわたしがいるので安心
といった具合です。
きっとパートナーが納得できる良い影響を伝えられるでしょう。
転職することで、自分にどんなメリットがあるのかを伝える
転職は自分にとってどんなメリットがあるか
コレが今回の転職の肝と言っていいでしょう。
- 仕事ばかりで子育てがおろそかになっている
- 人間関係が最悪
- 給料がぜんぜん上がらない
- このまま働いていたら過労で倒れちゃう
- もっとキャリアアップしたい
といった、危機的な状況から自分を救うために転職をするのです。
- 子育てに協力的で
- 穏やかな人が多く
- 給料も良くて
- ワークライフバランスが保てる
- キャリア形成も充実している
職場であれば、はなから転職など考えませんものね。
ここから脱出するために転職する!
という切実な理由をパートナーへ伝えましょう。
むしろ、転職へ向けて背中をポンっと後押ししてくれるでしょう。
10年前の私のケースでは
今からおよそ10年前、わたしは看護師と保健師を経験したあと、看護大学の教員を5年していました。
しかし、
- 業務の多忙さ
- 休みの日も研究で悩む日々
- ○○講座という数名の同じ教員だけで仕事をする大学特有の人間関係の閉塞感
に身も心も疲れ果てていました。
もっと子育てや家族との時間を大切にしたい。
そう思っていた矢先に、ある上位教員との関係が悪化し、
となって、幸か不幸か転職へ向けたあと押しとなり、看護師の現場へ戻る決意にいたったのです。
この自分の気持ちを素直に妻へ伝えました。
パートナーも転職する本人が心も体も健康で、楽しそうに働いている姿を願っています。
「パートナーを不安にさせず転職を応援してもらう方法」まとめ
パートナーを不安にさせずに応援してもらう方法として、
自分が転職するメリットを3つの項目から伝える
をご紹介させていただきました。
3つの項目は、
- 経済的に安定した収入を得られることを伝える
- 子育て・家族にどんな良い影響があるのかを伝えよう
- 転職することで自分にどんなメリットがあるのかを伝える
です。
この3つの項目は、
①経済的なこと、②子育て・家族に関すること、③仕事のこと
に当てはまります。
これらは転職の影響をとても強く受け、自分たちの生活に直結しています。
この3つの項目について、転職するメリットが大きくデメリットを上回ることをパートナーに伝えて、安心してもらいましょう。
また、パートナーもあなたが心身ともに健康で生き生きと働いてくれることを心から願っています。
転職するときに、パートナーからの応援が加われば、これほど心強いことはないでしょう。
本日ご紹介の方法をぜひ頭の片隅において、どうぞ転職のさいにお役立ていただければ幸いです。
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